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2010年09月 アーカイブ

2010年09月01日

カフェ三昧の一日

 いくつかプライベートな用事があったので、今日は午後休をとって新宿に出かけた。遊ぶ前に、どうしてもひとつ片付けておきたい仕事があり、ササキケンジ氏と待ち合わせをした。どうせどちらも新宿なんだからと、同じ店を指定した。その店が、「但馬屋コーヒー店」であった。この店を決めたのは、私ではなく、そのあとで会う予定の荻島氏。彼はカフェが大好きで、かなりこだわりをもっている。実際、クラシックな雰囲気のとても気持ちのいい店だったが、とにかく場所がわかりにくい。まるで隠れ家のようだ…と荻島氏にいうと、「おもしろかったでしょ」と笑った。なるほど、そういうところにもこだわりがあるのか…。

 ササキ氏との打ち合わせを終えた後、荻島氏と、彼の友達の藤岡氏、それと大阪からきた彼の友人である海部氏の一団に合流した。海部氏は、夕方から渋谷でUstに出演するという。出演前になにか食べておきたいというので、京王百貨店の上にあるカフェに移動した。注文したのは、ワンプレートに、オムレツとサンドイッチ、サラダ、ケーキが少しずつ盛り合わせになっていたもの。いろいろ楽しめるのは嬉しかったが、ボリュームは足りなかった。

 その後、海部氏と藤岡氏がUst会場に向かい、私と荻島氏は、時間潰しに御徒町へ。そこで今度は相方と合流し、ラパンで歓談。ここでは、コーヒーとサンドイッチを食べた。カフェは、本日三軒目。よくもまあ、とも思ったが、考えてみれば学生時代はよくカフェのはしごをした。いつまでも話が尽きず、かといってひとつの店に居続けるのも申し訳ないので、ただ話をするために店を移動していた。今日のイベントも、その頃に近い空気があった。いくら話しても、話足りない気分だった。この年になってもそんな友がいるなんて、本当に贅沢で幸せなことだ。

2010年09月10日

PDA博物館 展示予定の機種

 先日、日記に書いた「PDA博物館」の続報。

 ただいま、Twitter上で粛々とPDA博物館展示用の端末を集めている。良い方は多いもので、「足りないんです〜ほしいんです〜必要なんです〜」とつぶやいたら、あれよあれよという間に、これだけ集まってしまった。ありがたいことです。やっぱりTwitterってすごい。

 今回集まったPDA端末については、11月15〜21日開催予定の「PDA博物館展示会」にて一挙展示予定。場所はまだ未定だが、とある秋葉原のお店が候補にあがっていて、ただいま調整中である。こうご期待。

 ところで昨日、「どこかに今ある端末リストはありますか?」という声があったので、緊急措置として日記にアップしてみた。このリストは、この後、とあるサイトにて常設してもらえることになったので、そのときはまた告知しようと思う(なお、お名前はお申し出いただいた順で書いています。あしからずご了承ください)。

 もし、ここにない機種で「うちにあるけど使わないのでどうぞ」という方がいらっしゃいましたら、下のコメントに書いていただけると嬉しいです。

●マイカ
N700C
UX50
S500C
N750
TH55
WILLCOM 03
es
Advanced W-Zero3
T3
TungstenC
Genio E550
iPAQ
PC110
Visor Edge
Palm3
Visor Delux
HP100LX
HP200LX

●伊藤栄一郎さん
Everex Freestyle Palm-size PC
VELO 500
Casiopeia A-11J/A-51
Casiopeia E-55
Psion revolution
HP360LX/320LX
NINO 300
MobilrPro 400 NEC
HP620LX
Jornada 720/680
OmniGo

●エラン鈴木さん
ソニー PALMTOP COMPUTER PTC-500,550,300,310,
VAIO infoCarry VNW-V10
IBM ChipCard TC-100

●SANAIさん
PalmNightRider
CLIE TJ-35
クリエ用紙クレ
Palm Universal Charger 
Palm Universal Charger 
モバコミ505
しゃもじモジュール
PalmScorp
PalmGPX-5
Travel MODEM for PalmV
Go Go V

●SAGEさん
NewtonKeyboard for PakmIII

●Asahiさん
透明の青く光るm100
透明の青く光るWorkPadC3

●つばめさん
CLIEのイルミネーション

●山田達司さん
Visorシリーズ(詳細不明…後ほど)

●ササキケンジさん
GENIO(防水ケース付きハード仕様)

●ヤマサキセイヤさん
SL-C860

●はりーさん
SL-C860

●すばちゃん
SL-C700/760

●エピゼマさん
mobile Z

●二尾くん
SL-C1000

●530sさん
SL-C750
MI610DC
MI-E21

●鶴丸さん
PA9500
PA-Z900
PV-F1
MI-E25DC

●のおとさん
3Com時代のPalm Pilot professional+皮ケース+金属スタイラスペン

●かわさん
TG50

●Starmoさん
CasiopeiaE700
HP iPAQh5450
h4350
Treo700w/750

●micky203さん
NEC MobileGear MC-CS12


※よ、よみにくい…。だ、だれか、シリーズ別にまとめてもらえませんか…

2010年09月19日

Kindle 3がやってきた!

 今朝、Kindle3が届いた。無線LANモデルである。これまでKindle2を使っていたが、今回、相方が稟議書まで書いて「必要!買うべき!」と主張したので、購入することになった。まだ届いたばかりなので、まずは設定。相方が嬉しそうに、Twitterにアクセスしていたので、その写真を一枚ぱちり。

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 ついでに、新旧そろいぶみ。

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2010年09月20日

松丸本舗で感じた電子書籍の弱点

 昨日、ぶらりと東京駅のインデアンスパゲティを食べに出かけ、そのついでに本を見ようとあちこち歩いたあげく、東京駅前の丸善にたどり着いた。ここを見つけたのは本当に偶然だが、ここの4階に、かねてから相方が見たがっていた「松丸本舗」を発見。早速、見学することにした。松丸本舗が何なのかを知りたい人は、こちらのリンク先を参照のこと。

 まず感じたのは、「本」という物の存在感。ここには約5万冊の本があるそうだが、5万冊の本に囲まれて感じる存在感、その迫力は凄まじい。たとえばここに、約5万個のレンガがあっても、さほど気圧されることはないだろう。しかし本は、違う。そこにいるだけで、えらく圧倒される。しかも、ドキドキする。

 この感覚はなんだろうとつらつら考えてみるに、おそらく本というものは密度が高いのだろう。それはなんの密度かといえば、たとえば「情報」かもしれないし、「感性」かもしれないし、「刺激」かもしれない。いずれ、どの本にもそういった要素がぎゅっと詰め込まれ、きちんと畳まれて、本棚にしまわれている。棚の中にいる分には非常にコンパクトになっているが、そこから本を取り出していったん広げてしまうと、内にある要素はどこまでも拡散し、伸びていく。きっと本の前にいるだけで、そのことが体で感じられるものだから、圧倒されてしまうのだろう。

 「松丸本舗」の本棚のカテゴリは、どれも非常に大くくりで、目的をもって本を探すには不向きだ。ただし「私はこの辺が好きだから、このあたりを見ていれば、好みの本が見つかるはず」といった方法で本をさがすのであれば、この陳列法は宝探しのようで楽しいかもしれない。私が少し前に探していた「ベルクソン」の本が、この本棚にはたくさん置いてあって驚いたが、そのすぐ脇にハイデガーの本があるのを見て、さらに驚いた。わたしにベルクソンを勧めた高校時代の倫理社会の先生は、大学時代にハイデガーを研究していた人だからだ。

 こうして物理的に近くにおいてあるというだけで、その近さが肌感覚でわかるのは面白い。こういったことを電子書籍で再現しようと思うと、かなり難しいだろう。amazonのリコメンドは確かに近いだろうが、それだとちょっとあからさますぎて味気ない。嘘でも自分で見つけたことに満足したい人間の心理を考えると、やはりこの物理的な距離感が重要なように思う。そう考えると、「松丸本舗」という企画は、電子書籍に対する本屋の逆襲のようだとも思える。まさにこれは、リアル本屋にしかできないことだ。

 写真は、本文には関係ないが、町田の「野の葡萄」という農場レストランで食べたごちそう。その土地でとれた素材を使った美味しい料理が豊富にあり、荻島夫妻と4名でおしゃべりしながら美味しくいただいた。
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2010年09月22日

花を見る

 先日、佳子さんからクレイクラフトを教わって以来、どうも花の形が気になる。自分が模して作る段になり、ようやくその造形、フォルム、色あいがちゃんと見えるようになったようだ。それまでは、なんとなく「花」のイメージをもったまま、ぼんやりと見ていたような気がする。

 そういえば、以前これと同じようなことを感じたことがある。たしか、犬を飼ったときだ。犬を飼う前は、私にとって「犬はみな犬」であり、犬種が違うことすらわかっていなかった。犬に関心をもった瞬間から、犬の顔がそれぞれ見分けられるようになり、その違いを面白いと思うようになった。こうなってから、いかにこれまで自分はものをちゃんと見ていなかったのかということに気づくのだ。

 つまり、関心をもつだけで、いろんなものが楽しく、面白く思えるようになるはずだ。先日、知人が「恋するように人生を歩もう」というブログを書いていたが、たしかにその通りだと思う。

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2010年09月23日

クレイクラフトデー

 クレイクラフトでバラを4輪作った。私は花びらを作るのが苦手だと思っていたが、要は慣れなのだと気づいた。花の芯を作って佳子さんに見せたら、「芯は、逆漏斗の形」という説明と、お手本の写真が送られてきた。リモート指導、ありがたい。

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 私の隣で、相方がお地蔵さんを大量生産していた。彼は、こういうの作るのが、ほんとうまいなぁ。

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2010年09月24日

はりーさん迎撃

 長野から、PDA友達のはりーさんが上京。こちらのメンバーを集めて、迎撃オフをやった。場所は、御徒町のアーンドラキッチン。はりーさんは、カレーカウンターを自作するほどのカレー好きなのだが、まだ南インドカレーを食べたことがないというので、この店にした。

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 いろんなテーマで歓談。この日、たまたまマイカの電子書籍「日めくり四十八手」という作品がアップルにリジェクトされたので、そのことをお伝えすると、そのネタでかなり盛り上がった。この作品、メインコンセプトがアダルト寄りなんで、リジェクトされる意味もわからなくもないんだが、内容はいたっておもしろい歴史コラム。プロの歴史作家が、インターネットで検索しても得られないような貴重な歴史ネタを、おもしろおかしく紹介するという、大変密度の濃い本なのだ。アップルさんも、審査するんだったらそこまでちゃんと読み込んでいただきたい。いや、問題はたぶん、四十八手を紹介するポーズ人形の写真だとは思うんだけど…。

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 その後、はりーさんからPDA博物館展示用のPDAを3台、お借りした。しかもこの中の1台は、私からはりーさんの手に渡った端末。懐かしい。

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2010年09月25日

バラのリストレット

 先日作ったクレイクラフトのバラを東急ハンズで買ったリボンに接着して、リストレットを自作。娘の誕生日プレゼントとして贈った。これをぜひ、来月10日の兄の結婚式につけてもらいたい。

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2010年09月26日

ベビープレイヤー

 息子の結婚式で演奏するバンドがリハーサルをやるというので、見に行った。ボーカルは、新婦と新婦の妹がやる。それで、孫のいっくんもスタジオにきていた。演奏の合間、シンセサイザーの方に許可を得て、いっくんがシンセ演奏に初挑戦。楽しそうに和太鼓の音を鳴らしていた。本当に、何をやっても可愛らしい。

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2010年09月27日

イペタムの刀鞘

 以前、この日記に書いた作品の作家さんが上京。彼女は北海道に住んでいるので、なかなかお会いできなかった。ひと目見て、ああ、と思った。作品のイメージ通り、透明感のある、たいへん美しい人。ウソのない瞳、妥協しない強さをもつ凜とした女性だ。まだこういう人がいたのかと、大変感銘を受けた。

 さて、来月いよいよこの作品が形になる。タイトルは、「イペタムの刀鞘」。かなり長編だが、作品力があり、あっという間にひきこまれる。イラストをお願いしたイラストレーターさんにもテキストを送ったところ、「かなりの長編ですが、夢中で読んで、一日で読破しました」というメールをいただいた。ほかにも何人か見せてみたが、誰もが口を揃えて「夢中になった」という。来月、いよいよその作品が多くの人の手に渡る。考えるだけで、わくわくする。

2010年09月28日

日めくり四十八手、配信!

 app storeに登録したら、リジェクトされてしまった「日めくり四十八手」。陰郎さんの研究によると、レーティングの設定が違っていたらしい。これを17+にし、スクリーンショットに出していたポーズ人形の体位説明ページを削除して差し替えてみたところ、本日めでたく公開となった。よかった、よかった。一安心である。

 過激なタイトルと、過激なポーズ人形の写真ばかりが目立ってしまうが、実はこれ、有名な歴史小説作家、鈴木輝一郎氏の手による、とても貴重で価値のある歴史雑学書なのである。特別に、その内容の一部を引用させていただく。




宝船(たからぶね)
【分類】 女性上位
【解説】 男性の上に女性が横向きにのる体位で、女性の体を安定させるため、男性があげた片足を、女性が股にはさみ抱きしめる。帆をあげた宝船に見立てて名づけられた。男性が足をあげていないものは<横茶臼><十文字がけ>と呼ばれる。


 宝船そのものは縁起物の印刷物です。帆掛け舟に七福神と金銀財宝(珊瑚とかですね)、鶴と亀を描いたもの。枕の下に敷いて吉夢をみる縁起物です。ま、ここまでは『広辞苑』ひけばすぐに出てくる話ですわな。

 江戸時代には初夢をみるためのもの、ということでしたが、江戸時代の百科事典『守貞漫稿』によれば、もとは節分の夜の行事だったそうな。例に洩れず元は禁中(天皇家)の行事で、宮中で使われたのは舟に米俵を積んだ簡素なもので、しかも板に刷られたものだから毎年つかいまわす、とのこと。これは足利幕府の時代に献上されたそうな。いわれてみれば、どの資料をひっくりかえしても、江戸時代以前には出てきませんね。まあ、「ないこと」の証明は例外なく難しいものなので、なんともいえないものではあるのですが。

 江戸時代も下り、天下泰平となって印刷物が容易に入手できるようになると、『際物売り(きわものうり)』という季節モノ専門の行商人が売り歩いて、正月二日の夜に江戸の庶民が枕の下に敷いた。図柄もほぼ伝わっています。七福神または「宝づくし」で、この「宝づくし」の「宝」は、丁子・打出鎚・分銅・かくれ蓑・隠れ笠などだそうな。もちろん正月のこととて、どうせ売るなら、ってことで宝船と道中スゴロク(バックギャモンじゃなくて人生ゲームのほうね)を一緒に売った由。

 で、これはなぜだかよくわからないんですが、京都・大阪・江戸の三都のうち、京都・大阪では宝船を枕に敷く風習は消えちゃったそうな。江戸だけの風習です。でも、京都・大阪・江戸の三都とも『一富士、二鷹、三なすび』を吉夢にしてたのは共通してたんだと。

 江戸時代は参勤交代があり、地方と中央との文化交流が今よりさかんだった。──ええと、ぜったい反論があると思うので申し上げておくと、現況は「東京からの文化が一方的に地方にいきわたっている」のであって、「地方の文化が江戸に持ち込まれた」相互交流の参勤交代とは事情が違います──だから、ここいらの地域差は、なぜでてくるのかな? 

 ついでながら七福神は狩野派の絵師がはじめたらしいんですが、『守貞漫稿』では「狩野松栄(狩野永徳のお父さん。信長とか秀吉の時代の絵師)の描けるより古きはなし」とのこと。ひょっとしたらもう少し古い時代のものが発見されているかもしれませんが、戦国時代に七福神をならべるのを思いついたのは、暗示的ではある。

 しかしなー。思うんですけどね。「いい夢をみた場合、醒めたらとってもムナシクなるんじゃないか?」なんてね。ちとペシミスティックすぎるか。

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2010年09月30日

PDA博物館サイト、公開!

 11月15日〜21日、秋葉原の某大型家電店のフロアをお借りして、PDA博物館なるものを開催することになった。そして、その情報を開示する場所が必要となり、新しく公式サイトを設置した→「PDA博物館」(iPhoneからのアクセスは、こちら)。予定されている展示端末や、全国のPDAユーザーからの貸借および寄贈品のリストもこちらに掲載している。状況が変われば随時更新予定なので、興味がある人は、ぜひブックマークをして定期的にアクセスしていただきたい。

 また、もしお手持ちのPDAをご提供いただけるという方がいたら、下記エントリを確認の上、コメントをご記入いただけると大変ありがたい。

PDAのご提供について

 PDA博物館では、現在、寄贈品を広く募集しております。お手元にもう使わなくなったPDAがございましたら、廃棄する前に博物館へのご寄贈をお願いします。その際、ぜひこちらのコメント欄にひとことメッセージをお願いします!また、ご提供いただくPDAについては、基本的にご不要のものをご協力いただければと思います。現在使用されているもの、あるいは保存しておきたいとお考えのものをお借りすると、貴重な端末が展示期間に壊れてしまう可能性があります。その場合、運営会社および会場責任者は、その責を負うことができません。貸与品ではなく、ご寄贈品としてご協力いただけるものがありましたら、ぜひお声がけください。

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