■あらすじ
遠い昔、北の最果て北海道にはエゾの国があり、そこにはアイヌの人々が暮らしていた。彼らは自然神カムイを敬い、自然と上手に共存する知恵を持つ民族だった。アイヌたちは、数多くの伝説を語り継いできたが、「妖刀イペタム」に関する伝説の禍々しさは際立っている。
伝説によると、イペタムはたいへん恐ろしい人喰い刀で、一度暴れ始めたら満足するまで人を殺め続けるという。この妖力を封じるには、特別な鞘が必要だ。しかし、イペタムの鞘を作れる人間はこの世にたった一人しかいない。
石狩川下流にあるコタン(アイヌの村)に、蛇の痣(あざ)がある孤児がいた。彼カカミは村中の人間から「悪魔」と忌み嫌われていた。しかし、イペタムに魅入られた彼は、「いつかイペタムの鞘を作る」ことが生きる目的になった。寝食を忘れ、鞘作りに没頭するカカミをそっと見守るのは、以前、皆殺しにあった村で姉と二人だけ生き残った美しい娘、ミナ。何度も諦めかけたカカミだったが、そのたびにミナに励まされ、数年の研鑽が実を結んでついに鞘を作り上げた……。
倭人がアイヌの領域に侵入し、エゾ地のあちらこちらで悲劇が起こりゆく時代を舞台背景に、妖刀イペタムにとり憑かれたカカミとコタンに降りかかる大惨劇を描いた長編名作リアルファンタジー、ここに登場!
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