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2010年04月 アーカイブ

2010年04月01日

続・電子書籍にあうデバイスとは

 お約束通り、昨日の続きを。

 PDAなき今、出先で電子書籍が読めなくなると思っていたら、携帯電話がそれにとって代わった。ケータイメール文化に親しんだ世代が「魔法のiらんど」の恋愛ストーリーを読むようになり、電子書籍市場のメインストリームはケータイユーザーになった。また、ワンセグが流行したことから、ケータイの画面サイズはどんどん大きくなっていき、一画面に表示される情報量は増えていった。こうしたことから、電子書籍市場は一気に拡大していった。

 時流に習い、私もケータイで電子書籍を読むようになった。しかし、悲しいことに少し老眼が始まっていた私の目には、ケータイの文字は少し小さすぎた。幸い、電子書籍は文字サイズを変えることができるが、この目でも不自由なく読めるサイズにすると、一画面の情報量が少なすぎてスクロール操作がやたらと増える。それもまた、あまり現実的ではないような気がしていた。これは決して私だけの意見ではない。私の知人(つまり、みんな似たりよったりの年齢なのだが)は、異口同音に「ケータイの文字は見づらい」と言っている。

 ところで、この年齢で読みにくくなるのは、ケータイの画面だけではない。実は、文庫本も少々つらい。私は近眼なので、メガネをはずせばそれなりに見える。しかし、ずっと目がよかった人が老眼になると、老眼鏡がなければ字が読めなくなるそうだ。かといって、本を読むためにメガネをかけるのは煩わしい。「だから、だんだん本を読むのが苦痛になってきて」とのことだ。これは、大変にもったいないことだ。同じ本でも、20〜30代前半では読み取れなかったことが、それ以降の年齢になると読み取れるようになることは多い。その年になって本離れしてしまうのは、実に残念だ。

 前述の通り、電子書籍は文字のサイズが変えられる。ケータイの小さい画面で文字サイズを大きくすると、情報量が減って読みにくいが、それなりに大きいサイズの画面であれば、文字を大きくして読むと大変に読みやすい。たとえば最近話題になったキンドルの場合、画面サイズは1200×824ピクセル(キンドルDXの場合)ある。そして、文字サイズも変えられる。うちにあるキンドルは6インチサイズだが、これで文字サイズを大きくしても、普通の本と同じように十分読める。これなら、もっと老眼が進んでも、苦労せずに読書を楽しむことができそうだ。

 ただこのサイズだと、持ち歩きは少々不自由だ。薄っぺらいし軽いから、カバンに入れて持ち歩くなら問題ないが、ポケットに放り込んでぶらっと出かける…という用途には不向きだ。では、ポケットに文庫本を突っ込む感覚で電子書籍での読書を楽しむには、どういうデバイスがいいのだろうか。わたしの中で、それはやはりPDAだった。そして、そのPDAの立ち位置にとって代わる存在が、APPLEから発売されたiPhone/iPod touch(以下、略してiPhone)だった。

 iPhoneは、まんまPDAサイズで、しかも本体に通信機能を備えている。まるでケータイのように、オンラインの書店(aqp store)で本を買い、そのまま読むことができるのだ。つまり、ケータイの利便性を備え、電子書籍を読むのに十分な液晶サイズを実現した、いわば(私にとって)理想の電子書籍ビューアなのである。ところが残念なことに、現在のapp storeには、あまり電子書籍コンテンツが販売されていない。ざっとみると、品数は豊富なのだが、ほとんどがコミックかグラビアで、文字を中心としたコンテンツが非常に少ないのだ。仕方なく、青空文庫ビューアを片っ端から買って読んではいるものの、これだけではさびしい。もっといろんな本が読みたい!

 ないんだったら、作ればいい!ということで、まずはマイカが出版している電子書籍をどんどんiPhone用電子書籍に作り直し、app storeに投入していくことにした。最初に出したのは、「iPhone用の本を作って!」という要望が一番多かった「プロジェクト・パーム」だ。この作品はコアなファンが多く、出した早々にどんどん売れた。ランキング一桁台に入ったときは、思わずわが目を疑った。読者の反応も、とてもよかった。もちろん、ほとんどの読者が、かつてのパームユーザーだろう。しかし中には、私のように「ずっとiPhoneで読める本を待っていた!」という人もいたかもしれない。この反応を見て、わたしは改めて思った。「やっぱり、iPhone用電子書籍は必要だ」と。

 APPLEは成人向け作品は扱わないから、マイカの電子書籍の中で成人向けでない作品を選び、今、少しずつiPhone用に作り替えている(ちなみに、マイカの電子書籍ラインナップはこちら。成人向けタイトルが多いので、職場でのアクセスにはくれぐれもお気を付けください)。昨日、iPhone用電子書籍専用のサイトも用意した。公開した作品は、全部こちらで紹介していく予定なので、もし興味がある方はこのサイトをブックマークし、ぜひ定期的にチェックしていただきたい。

 ところで、今一番困っているのは、app storeのジャンル分けで「電子書籍」と「コミック(グラビア)」がいっしょになっていることだ。今の状態だと、ランキングの上位はほとんどコミックとグラビアで埋められてしまい、電子書籍の新刊が出ても全く表に出てこない。しかし、今後、もっと多くの出版社がapp storeに進出すれば、電子書籍とコミックはジャンルを分けてもらえるようになるだろう。

2010年04月02日

ブログのデザインを変えてみた

 iPhoneで見ても崩れないデザインをめざし、これまで1カラムのシンプルなブログにしていた。昨日、FrinedFeedのブログパーツの調子がよくないため、これをはずしてみたところ、トップページが本当に「今日の日記のみ」となってしまい、いくらなんでもシンプルすぎるだろうと反省した。それで、昔のデザインに戻すことにした。今日午前中、仕事の手が空いていたのでちょこちょこいじっていたら、こんなデザインになった。ありきたりだけど、まぁこれはこれで読みやすいかと。

 ちなみに、タイトルバナーの背景に使っているイラストは、漫画家のTHE SEIJIさんの手によるもの。うちの電子書籍の表紙デザイン素材にご提供いただいたのだが、このなんともいえない女性の表情がとても気に入って、twitterの壁紙にもお借りしている。

2010年04月04日

完全復帰!

 病気が治ったということは、朝起きたときにわかった。何事もなく目が覚めて、気持ちよく伸びができたら、それはもう快癒したということなのだ。半身起き上がっていみると、身体が軽かった。それが、しみじみと嬉しかった。昨年から、やたらと健康であることのありがたさが身に染みるようになった。昔はそうでもなかったように思う。年をとるということは、そういうことなのだろうか。

 体が軽く、思うように動くようになると、意欲も戻る。あれをしよう、これをしようと思いつく。病気のときは、それがなかった。なにもやる気にならなかった。そんな自分が嫌で、ひどいときは自分の将来を悲観したりした。身体が悪くなると、かくも意欲がそがれるものだとは知らなかった。そう思うと、たとえばホーキンスのように、身体が不自由でも人並み以上に活躍している人の凄さを思い知り、我が身が恥ずかしくなる。

 さてさて。ようやく明日から仕事にも完全復帰できそうだ(実は先々週、先週は、事務所でおとなしく事務仕事をやるのが精一杯だった…)。気持ち新たに、私の座右の銘であるこの言葉を自分に贈りたいと思う。

よろしいですか、よろしいですか。 もし明日死ぬとわかっていたとしてもですよ、 今日やりなおしてはいけないと、誰が決めたんですか?  誰が決めたんですか!

 古畑任三郎「再会」での名セリフだ。詳細については、私の前の日記をご参照いただきたい。人は、生きている限りいつでもやり直せるし、いつでも再スタートできるのだ。

2010年04月06日

売れる作品と、惚れる作品

 本日、朝から外回り。移動しながらtwitterで「売れそうな本と、惚れた本。出すなら、どっち?」とつぶやいたところ、処々から反応があった。「両方、どちらかひとつなら惚れた本。出版する理由として自分に納得できる」という意見も、「まず売れそうな本を売って、惚れた方の本は、旬が来るまで温存して機を待つか、伏線を張っておく」という意見も、どちらも納得できる。しかし、本心をいえば「惚れた本が売れるのが一番」であり、そうあってほしいと思う。ま、当たり前だけど。

 夕方、電子書籍書店の方とお話をして、最近の動向と今後の傾向について、現場の意見を伺った。その人いわく、「今の電子書籍市場は、焼畑農業状態。売れるコンテンツがあればみんな押し寄せ、インスタントな作品が乱立し、ユーザーに嫌われて畑がなくなる。一時の流行ではなく、一本、筋を通すことが大切」とのこと。つまり、「これが売れるから、これからはこれを作ればいい」というものはなくなってきているというのだ。

 正直、物を売る側として、これはなかなかしんどい話ではある。しかし、わたしはちょっと嬉しかった。なぜなら、これを都合よく解釈すれば、「売れるものと、惚れたもの。どちらを売れば?」と悩むことなく、「惚れたものを信じて売る!」ということにもなるからだ。好きなものを売って暮らすなんて、こんな幸せなことはない。

2010年04月07日

たまにはファミレスで

 本日は一日雨で、事務所にこもって仕事した。せめてランチぐらい外にでようと、近くのジョナサンで日替わり定食を注文。今日の献立は、もろみ醤油チキンステーキとビーフコロッケだった。なかなかボリュームたっぷりで、夕方になってもさっぱりお腹がすかない。昔はこんなの、ぺろっと食べていたのになぁ。
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 ランチのあと、中高時代、ずっと一緒に学校に通っていた友達からメール。4月から転勤で横浜に来ているという。同い年の女性だが、2年間限定の単身赴任だそうだ。そういえば、三人のお子さんはもうみんな自立したんだっけ。なんか、ちょっとかっこいい。「一人暮らしはなかなか暇です」とのことなので、2年間、たっぷり遊んでもらおう。

2010年04月08日

Eラーニングが目指す未来

 本日、某メディア掲載記事の取材に同行。テーマはEラーニング。都内某所(某ばっかですいません)の大学にお邪魔して、最近の日本のEラーニング事情についてお話を伺った。その時、感じたことを少し書いておこうと思う。

 昨年末、私は大学で勉強がしたくてしょうがなかった。それで、いろんな大学の資料を取り寄せ、社会人学生を受け入れてくれるシステムについて調べた。私は、特に資格が欲しいわけでも、大学卒業証書が欲しいわけでもない。どうしても知りたいことがあり、それを教えてくれる場所を求めていた。ところが、取り寄せた資料には、「このコースを終えるとこんな資格がもらえますよ」「この資格をとっておけば、こんな職業に生かせますよ」的なことばかりかいてあり、私が知りたいことを誰が教えてくれるのか、どこにいけば教えてもらえるのかと言ったことは書いていなかった。それで、すっかりがっかりしてしまった。

 その時、こう思った。「すべての大学が講義をオープンにして、誰でも聞けるようにしてくれたら、それだけでいいのに」。たとえば、本を読んでいて「この本を書いた先生の話を聞いてみたい」と思ったら、その大学にいって講義を傍聴するというようなことだ。それができるのでれば、私はこんな資料を集めたりせず、話を聞きたい相手を探せばいいのだから。

 今日お話を聞いた限りでは、この私の希望がEラーニングで叶えられるという。つまり、大学での講義は録画され、デジタルアーカイブとして保存され、誰でも自由にそれを閲覧できるようになるというのだ。もしこれが全国的に当たり前になったら、全国の大学教授の講義がすべてデジタルアーカイブになり、その大学に行かなくても、自宅で聞きたい教授の講義が聞けるようになるということになる。さらに、もっと素晴らしいことに、このアーカイブはずっと保存できるのだから、その教授が存命しなくなった未来にもその講義を受けることができるようになる。それこそ、私が思い描いていた理想の世界だ。

 現在の日本では、まだまだ大学のEラーニングに対する取り組みは十分ではなく、デジタルアーカイブが行われている授業もほんの一握りとのこと。Eラーニングが広まれば、いろんな事情で十分な教育を受けられなかったような地域や人たちも、等しく教育を受けられるようになるだろう。知識を望むものに、速やかに与えられるようになるだろう。そのためにまずやらなければいけないのは、講義をデジタルアーカイブとして保存すること。それはちょっと、青空文庫の活動に似ているような気がした。

写真は、本日ランチでいただいた、神保町ボンディの欧風カレー。
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2010年04月13日

美味しいものは人を元気にする

 本日、佳子さんに誘われてランチデートに出かけた。昨日は冷たい雨が降っていたけれど、今日は春の日差しが暖かく、歩いていて気持ちがよかった。佳子さんが見つけたという新しいお店は、湯島駅の近くにある、こぢんまりとしたかわいいお店。ランチメニューは4パターンで、どれも美味しそうだったけれど、お店の前の看板をみたときから気になっていた豚タンシチューをオーダーした。

 最初のサラダをひと口食べて、思わず「おお!」と声が出てしまった。今まで食べたことのない、不思議なドレッシング。しゃぶしゃぶに出てくるごまタレの味に少しにていた。たぶん、ガーリックも入っている。お店の人に聞いてみると、「酢を使っていません。ゴマと、野菜の絞り汁が入ってます」とのこと。結構ボリュームがあったような気がするが、あっという間に平らげてしまった。

 次に出てきたのは、軽く焼いたフランスパンとタンシチュー。パリっと焼いたパンも美味しかったが、やっぱり特筆すべきはタンシチュー。ほろりと口の中で溶けてなくなるほど柔らかく、味はしっかりと染みていて、食べてしまうのが惜しいほど美味しかった。つけあわせの野菜はすべて軽く焼いてあって、これもとても美味しかった。なんだ、焼きトマトって美味しいんじゃんと気づいた。

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 ここのところ、なんやかやと忙しく、食事も間に合わせのものが多かったので、久しぶりのご馳走に思わず顔がほころんだ。やっぱり、美味しいものは人を元気にする。

2010年04月14日

iPhoneのカメラアプリ

 本日、Tumblrを復活させるために、iPhoneのカメラアプリをいろいろダウンロードした。なぜTumblrを復活させるとiPhoneのカメラアプリが必要になるのかというと、その理由は、美味しいものを食べるときに写真を撮り、ネットにアップして見せびらかしたいからにほかならない。

※ちなみに、私のTumblrはこちらにあります。もしよろしければ、ぜひFollowしてやってください…。

 今iPhoneに入っているアプリをリストアップすると以下の通り。

TiltShift Generator (ミニチュア風レトロ写真作成カメラ)
Camera Genius (多機能カメラ)
moreBeaute (美白カメラ)
PhotoCooker (編集機能つきカメラ)
Joy Camera (多機能カメラ)

 ほかにもいろいろ試してみたが、満足できるものがなく、結局上記のアプリが残った。中でもJoy Cameraは素晴らしく、これだけあればほかのカメラアプリはいらないと思うほど充実していた。当分の間、標準カメラ代わりはこのJoy Cameraになるだろう。

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↑これは、Joy Cameraで撮影した写真。なかなかきれいだし、サイズも指定できるし、日付スタンプも入る。フレームもエフェクターも充実している。twitterにアップする機能までついていて、しばらく遊べそうだ。

 ついでに、カメラアプリではないが、素晴らしく気に入ったアプリをご紹介しよう。それは「Colors!」というペイントソフトで、安田理央さんの「No.1 in Heaven」でプロのイラストレーターが使っているところを紹介していた。絵を描くための機能が充実しているのはもちろんのこと、描いたイラストをサーバーにアップする機能があり、この機能を使ってアップされた世界中のColors!ユーザーのイラストを見ることができる(PCから見るギャラリーはこちら)。また、再生ボタンがついていて、これをタップするとイラストを描き始めるところから完成するところまで、全部順を追って見ることができるのだ。これがまるで映画をみているようで、とても面白い。「本当にこれ、colorsで描いたの?」と疑いたくなるほど素晴らしい作品もあるが、それもどうやって描いたのか途中経過が全部わかる。これが本当に面白くて、なかなかやめられない。

2010年04月15日

デジタルだけどアナログのよさを持つ10年選手(CNET「お気に入りガジェットバトン」より)

年々失われゆく記憶力をカバーするには

 わたしにとっての今年最大のテーマ、それは「アンチエイジング」。といっても、スキンケアだとかデトックスの類ではない。寄る年波に勝てず年々衰えていくのは、なにも容姿ばかりではないのだ。

 たとえば通勤電車の中、つり革につかまりながら外の景色を見ているとき、ふとすばらしいアイデアが浮かんだとしよう。それも、そんじょそこらの思いつきではない。「おお! 私ってば天才!」と、思わず自分を褒め讃えてしまうほどのアイデアだ。そのとき、あなただったらどうするだろう。会社に着くまでそのアイデアを覚えておいて、デスクについた後でノートに書き留めるだろうか。残念ながら、わたしにはそれができない。なぜなら、それまでアイデアを覚えておく自信がないからだ。

 若い頃は、そうでもなかった。覚えておきたいことはきちんと頭の中にあり、必要に応じて引き出すことができた(と、思う)。しかし悲しいかな、年を追うごとに記憶力は確実に衰えていった。これこそ、わたしにとって最も切実な「アンチエイジング」問題。加齢とともに失われていく記憶力をカバーすることができなければ、仕事を続けることすら難しくなってしまう。

自分の使い方にあった手帳を見つけるために

 この課題をクリアすべく、私は記憶をサポートするためのツールを探し始めた。まず思いつくのは、メモ帳だ。できれば、いつでも身につけて持ち歩き、すぐに書き込めるサイズがいい。インターネットのクチコミ情報を調べてみると、どうやら「ロディア」というブランドのメモ帳がいいらしい。さっそく No.11と皮製の専用カバー、短いペンを購入した。その後、しばらくカバンの外ポケットにいれて持ち歩いてみたが、結論から言うとあまり使うことはなかった。ロディアのメモは、基本的に「保存する」ためのものではない。メモが必要なくなったら、ミシン目で切り取って捨てるようになっている。しかし私は、メモを捨てるのが嫌だった。自分が書いたものに執着する性格なのか、なんだかもったいない気がしてしまうのだ。

 ロディアの次に買ったのが、これもクチコミで人気が高いモレスキンの手帳だった。モレスキンにはゴムのベルトがついていて、中にいろいろ貼り付けても落ちないようになっている。これにポストイットを貼り付け、ゴムで綴じて携帯することにした。これなら、とっさのメモはポストイットに書き込めばいいし、そのメモを覚えておきたい間はモレスキンに貼り付けて持ち歩けばいい。用がなくなったら、手帳本体に転記してポストイットだけ捨てればいい。実際、この運用方法は大変うまくいった。今も、毎日このメモ帳を持ち歩いている。会社にいるときは机の上に広げ、電話で用件を聞いたらすぐにポストイットに書き込み、手帳に貼っておく。その用事が済んだら手帳に書き込み、ポストイットを剥がして捨てる。これがなかなか効率がよく、現時点ではうまく運用できているようだ。

場所を選ばずメモできるモバイル端末とは

 しかしこのすばらしい方法にも、欠点はある。メモを手にもって書き込むには、それなりの環境が必要だ。たとえば最初の例だが、電車の中で思いついたアイデアをポストイットに書き込むというのは、事実上難しい。なぜなら、電車は揺れるからだ。揺れる電車の中でペンを使って文字を書くのは、困難というより不可能に近い。百歩譲ってどうにか書き込めたとしても、後で見て判別できる文字ではないはずだ。

 このとき役立つのは、HP100LX。もう10年以上も前のMS-DOS搭載端末だが、私はこれにVZエディタを入れ、原稿執筆や取材メモ用端末として今も日常的に使っている。重さは約300gで、ギリギリ片手で持てるサイズ(15.5cm×8cm×2.5cm)。フルキーボードがついているので、立ったままでも両手の親指を使って快適に文字入力できる。電源を入れればすぐに画面が表示されるので、パソコンのように起動を待つ必要もない。これなら、揺れる電車の中でも好きなだけメモできる。ジーパンの後ろポケットに入っているHP100LXを片手で取り出し、電源をいれると同時にキーボードでささっと文字を入力したら、そのままジーパンのポケットに戻せばいいのだ。電源はオートで切れるようになっているし、次に電源をいれたときには前回と同じ画面がすぐに表示されるから、セーブする必要もない(しかしちょっとしたトラブルでデータが消えることもあるので、こまめにセーブした方が安全)。

 このHP100LXがあれば、電車の中でも、台所で料理しているときも、外で買い物しているときも、好きなタイミングでメモできる。お風呂の中でよいアイデアが浮かぶというのはアルキメデス時代からのお約束だが、HP100LXをジップロックに入れて持ち込めば、お風呂の中でもメモできる。実際わたしはそれを何度もやってみたが、いまだ問題なく動いている。なんともタフな端末なのだ。

 ぱっと取り出し、ささっと書いて元に戻すという一連の作業は、紙の手帳にメモするのと大変よく似ている。デジタルながらアナログの良さも兼ね備えているHP100LXは、わたしにとって最強のメモ端末であり、その地位はこの10年間揺らぐことはなかった。おそらく次の10年も、彼は変わらず王者で居続けるだろうと思う。そう、加齢によって私の目がすっかり老眼になってしまわない限りは。

(2007年9月)

2010年04月16日

ソニー、PDA撤退を決定、名機CLIEが辿った「本家なき個性派」の悲劇(BCNランキングより)

 ソニーは、同社が開発するPalm OS搭載PDA「クリエ」について、今後新たな製品の販売を行わないことを決定した。まだ同社からの正式なアナウンスはないが、一部報道ではすでに事実として報じられている。国内唯一のPalmメーカーが撤退することにより、日本のPalmユーザーは事実上国産のPalm端末を手に入れる手段を失ってしまうことになる。PDAの販売ランキング(図)でも常にトップメーカーとして君臨し続けた同社の撤退は、今後のPDA市場に大きな波紋を投げかけそうだ。

 ソニーは、同社が開発するPalm OS搭載PDA「クリエ」について、今後新たな製品の販売を行わないことを決定した。まだ同社からの正式なアナウンスはないが、一部報道ではすでに事実として報じられている。国内唯一のPalmメーカーが撤退することにより、日本のPalmユーザーは事実上国産のPalm端末を手に入れる手段を失ってしまうことになる。PDAの販売ランキングでも常にトップメーカーとして君臨し続けた同社の撤退は、今後のPDA市場に大きな波紋を投げかけそうだ。

 ソニーが初代クリエを発売したのは2000年7月。当時のPalm市場には、本家であるPalm以外にも、Handspring、日本IBMなど、多くのメーカーが参入していた。PDAユーザーは日に日に増大し、市場全体が右肩上がりだったこの時代、PDA市場にビジネスチャンスありと判断したソニーは、後発ながら参入を決めた。

 その後、約5年間にわたって、ソニーは精力的に新製品を市場に投入し続けたが、クリエの活躍とは裏腹に、PDA市場は勢いを失っていった。01年8月にはHandspringが日本市場を撤退し、翌02年2月には日本IBMが撤退した。同年9月には、PalmComputingの日本法人までもが撤退を決めた。いつの間にか、日本のPalmメーカーはソニー1社だけとなってしまった。

 それでもまだ、ソニーは諦めなかった。03年10月末に発売された「PEG-TJ25」は、「手帳代わりに手軽に使えるクリエ」というキャッチフレーズで、それまでのクリエとは一線を画した製品。PDAの基本コンセプトである「PIM管理」にスポットを当てたアプローチと、6色のカラーバリエーション、 2万円を切る価格が功を奏し、一気にクリエユーザーの裾野を広げた。

 翌年2月には、その上位機種である「PEG-TH55」を発売。新開発の手帳機能「クリエ オーガナイザー」を搭載し、手書き感覚で使用できるインターフェイスを実現した。「デジタル手帳」というコンセプトが多くのPalmユーザーに受け入れられ、店頭で品切れとなるほどの人気商品となった。その結果、昨年8月にはPDA市場の約70%ものシェアを獲得するまでになった。

 この結果は、同社にとって追い風であると同時に、皮肉な現象でもあった。もともと、多くのメーカーが参入する大きなPDA市場において「特色のある、ソニーらしい製品」を発信するというスタンスが、クリエの商品コンセプトの柱だった。「TJ25」や「TH55」のように、PalmOSのコンセプトである「PIM」に絞り込んだ製品は、本来ソニーではなく本家であるPalmComputing社が発信すべき製品であった。しかし、その本家が存在しない今、日本のPalmユーザーは主流製品をソニーに求めるようになった。その結果、図らずもソニーは市場全体のメインストリームになってしまったというわけである。

 一方、ソニーは同社が得意としているAV機能を生かした製品の開発にも情熱を傾けた。03年2月には、PDAとして初めて200万画素CCDカメラを搭載したクリエ「NZ90」を発売。満を持しての挑戦だったが、予想以上に売り上げは伸びなかった。04年10月には、PDAとして初めてカラー有機EL ディスプレイを搭載した「VZ90」を発売。音楽再生や動画再生などをメイン機能とし、ハイエンドユーザーをターゲットとした意欲的な製品だったが、9万 8000円という価格が仇となり、これもまた同社の予測を下回る結果となった。

 主流がなければ、アンチ主流の個性も際立たない。「NZ90」や「VZ90」のように先進的な製品を発信しながら、一方では「TJ25」や「TH55」のようにメインストリーム的な製品をも提供しなければならなくなったところに、ソニーの苦悩があったといえる。主流でありながら、アンチ主流でもあるという一人二役を演じながらも、どうにか日本のPDA市場を育てようと工夫を重ねてきたが、昨年12月に出した「ソニーらしい」製品である「VZ90」のシェア推移を見ると、「PDA市場をつくりながら、そのなかでソニーらしい製品を発信していきたい」という同社の願いは適わなかったと判断せざるを得なかったのだろう。

 ソニーらしい製品にこだわった同社は、PDAというカテゴリに対する挑戦をいったん打ち切り、「クリエ」ブランドを手放すと決めた。しかし、「クリエ」ブランドが消滅しても、「情報携帯端末」というカテゴリ自体を諦めたわけではない。小型化という技術については、以前から高く評価されている同社。「クリエ」ブランドや「PDA」という束縛から解き放たれた時、自由な選択肢のなかから、ソニーは次にどんな道を選ぶのだろうか。今後の動きに注目したい。(フリージャーナリスト・井上真花)

(2005年2月)

2010年04月17日

常に辞書を携帯する必然性とは (電子辞典コラム)

 私は物書きだから、言葉に対する興味はひと一倍高い。また、そうでなければ商売もうまくいかない。原稿の中で間違った言葉を使ったりすると、たちまち仕事を干されてしまう。だからこそ、言葉の意味や語源、正しい表記には気を使う。すなわち、辞書が手放せなくなってしまうのだ。

 執筆業を始めてまもなく、父は私に広辞苑をプレゼントした。「文章を書くときは、常にこの辞書を身近に置き、少しでも自信のないときはすぐに調べるようにしなさい」という彼の言葉を守るべく、私はパソコンの隣に広辞苑をおいた。しかし、広辞苑で調べていたのは最初の頃だけで、インターネットが使えるようになってからは、常にインターネットを使って言葉の意味を調べるようになった。

 インターネットで言葉を調べるというと、たいていの人は「インターネットの辞書サイト、便利だもんね」と頷く。たしかに辞書サイトは便利だが、私の場合、そればかりではない。どちらかというと、検索サイトである「Google」を使って言葉の使い方を調べることが、圧倒的に多い。

 たとえば、「迎合」という意味を辞書で調べたとしよう。excite辞書の「大辞林」で調べると、「相手の気に入るように努めること」と書かれている。しかし、私が知りたいのはそういう言葉の意味ではない。「大衆に迎合した作品」という表現が果たして正しいかどうか、それを知りたいのだ。

 この言葉の使用例が知りたい場合は、Googleの検索ボックスにそのまま「大衆に迎合した」と入力するといい。ある程度検索結果がヒットし、しかも大手新聞社や信頼性の高いメディアで使われている言葉だと分かれば、安心してその表現を使うことができる。反対にヒット数が少なかった場合、その表現は却下する。我ながら、なんとも他力本願な、頼りなげな方法ではあるとは思うが、日本人らしく多数意見が正しいという判断でとりあえず納得している。

 ところで、私が仕事する場所は、屋内とは限らない。ときに外出先、電車の中、駅の待合室で原稿を書くこともある。屋内でなくとも、やはり父の言いつけはきちんと守らなければならない。しかし、だからといって重い辞書をカバンに入れて持ち歩くなんてまっぴらだ。この問題を解決すべく、私はいつも PDAに辞書をいれて持ち歩いている。

 現在常に携帯しているPDAは、SL-C750(ザウルス)とPEG-UX50(クリエ)の2台。どちらにも辞書がインストールされている。この PDA、どちらもキーボード付きなので、どちらでも原稿が書けるし、どちらでも辞書が調べられる。片方で原稿を書き、もう片方のPDAで辞書を起動すれば、執筆途中にわからない言葉が出てきてもすぐに調べられる。さすがにこの状態でGoogleを使って調べようという気にはならないが、インターネット接続環境があれば、それも不可能ではない。

 外出先でも自宅でも事務所でも、いつでも辞書を使えるという安定したモバイル環境を手に入れておけば、場所に縛られず好きな場所で仕事ができるようになる。しかしこれは、執筆業に携わっているために生まれたニーズである。他の職業の人にとって、モバイル電子辞書はどんなときに必要になるのだろうか。「電子辞書がとてもよく売れています」という情報を見るたび、その需要はどこからくるのだろうと不思議に思っていた。この疑問は、某日思いがけず解決した。

 某ビジネスマンと会話していて、偶然電子辞書の話が出たので、「ビジネスマンはどういった用途でモバイル電子辞書を使っているのでしょうか」と質問してみた。聞けば、彼も多いに電子辞書を利用しているとのこと。ただし、私のような使い方ではない。彼は、仕事で英語を使わなければならないため、常に英語の勉強を続けている。彼のもっているSL-C760には、英文を読み込み、単語をタップすればすぐに辞書でその意味を調べて表示するというアプリケーションがインストールされている。これなら満員電車の中でも、たいして場所をとることなくスムーズに英語が勉強できるのだそうだ。Eラーニングは相変わらず流行っているようだし、こういった使い方なら、なるほどビジネスマンにとっての需要は多いだろう。

 彼は、さらにこう言葉を続けた。「いわゆる電子辞書もいいと思うけど、ボクはメールや本を読んでいる最中にすぐに辞書がひけるという環境が気に入っているものだから、やっぱりPDAがいいと思います」。考えてみれば当たり前のことで、言葉の意味を知りたいと思うのは、なにか文章を読んだり、人と話したりしている最中であるはず。であれば、その行動を止めることなく、できるだけスムーズに辞書が引ける環境であったほうがありがたいのだ。私が広辞苑をやめてインターネットを使うようになったのも、実は今やっている行動を途中で止めたくないからだったかもしれない、と思った。

(2006年5月)

2010年04月18日

PDAで辞書を持ち歩く楽しみ (電子辞典コラム)

 前回のコラムでは、辞書を携帯する必然性について書いた。先日、「電子辞典」さんから「DDviewer」を元に開発された WindowsCE専用の辞典検索ソフト「DDCEviewer」をお借りすることができたので、今回はその使い心地についてレビューしたいと思う。

 今回お借りしたのは、「iPAQ Pocket PC h1930」と、「現代用語の基礎知識2004年版+カタカナ・外来語/略語辞典 V2」。PocketPCを使うのは「GENIO e550」以来である。本当ならインストール作業が必要だが、今回はあらかじめインストールされている端末をお借りしたので、このあたりの説明は割愛させていただくことにする。

 それでは、まず使用感から。起動は非常に軽く、素早い。これなら「調べたい!」と思った瞬間を逃さずに利用できそうだ。辞書にとって、起動速度はとても重要だ。「調べたい」と思う気持ちは案外長持ちしないもので、数秒待たされると「ま、いいや。今度機会があったら調べよう」とあっさりと諦めてしまうことになる。

 たとえば、テレビを見ている時に知らない言葉が出てきたとしよう。手元に辞書があったとしても、まずその辞書を開くことすらしないだろう。辞書を開いているうちに次の話が始まってしまうのが怖くて、テレビ画面から目を離せないからだ。それで、結局「まあいいや、後で調べよう」という結論になる。「後で調べよう」は、「二度と調べない」とイコールである。つまり、その言葉の意味は、永遠に知らないまま放置されることになる。

 辞書を調べるのに、無駄な待ち時間があってはいけない。その言葉の意味を知りたいと思う、その一瞬だけ生まれる好奇心を決して逃してはいけないのだ。 「DDCEviewer」は起動が速いから、手元にあるCE端末の電源を入れて辞書を起動し、検索ボックスに文字を入力するまであっという間だ。 さっきのテレビの例でも、おそらく次のシーンに移る前にその言葉の意味を理解することができるだろう。これなら実用的だ。

 私がお借りしたのは、前述の通り「現代用語の基礎知識2004年版+カタカナ・外来語/略語辞典 V2」であるため、 インターネットのサイトやメールニュースなどに出てくる言葉は調べられるけれど、 古典文学に出てくるような表現や難しい漢字の変換を調べるのには向いていない。そういった言葉を調べるなら、 同時発売の「厳選!定番セットV2」や「日本語まるごとセット2004」が適当だろう。

 この辞書は、PDAでメールニュースを読んだり、ネットを調べたりしているときに便利だ。取引会社のお客様と歓談していて、わからない言葉が出てきたときも、有意義に利用できるだろう。つまりは、ビジネス現場での利用だ。CE環境で快適に活用するために、「DDCEviewer」には画像や音声データを再生する機能がついていない。しかし、上記のような用途であれば、テキストのみで十分だ。

 PDAで辞書を使う利点として、「読む・聞く」ばかりでなく、「書く」ときも利用できるということが挙げられる。たとえば、出先からPDAを使ってメールを出さなければならない時。会社なら、インターネットの検索サイトや辞書を使って文字の意味や漢字変換を確かめられるが、外出先ではそうもいかない。だからといって、あいまいな記憶だけで言葉を選びながら文章を作成すると、誤解を招く表現やとんでもない間違いを犯してしまうことにもなりかねない。友達なら「ごめんごめん、間違えた」で済まされることも、対会社となると事態は深刻だ。

 そんなことにならないために、いつでもすぐに調べられる辞書をPDAに入れておくといい。PDAなら、調べた言葉をそのままコピーしてメール本文に引用したり、漢字をそのままペーストして使うこともできる。同じ目的で、電子辞書専用端末を持ち歩いているビジネスマンもいるようだが、それだとコピー&ペーストというワザが使えないため、結局目を凝らしながら漢字や文章を手入力しなければならなくなる。これではデジタルデータである意味がない。

 たまたま私が試した辞書がビジネス寄りであったため、このようなビジネス用途ばかりが目についてしまったが、辞書の使い方は実用のみとは限らない。「DDCEviewer」には「目次検索」という機能がついているが、この機能を使って暇つぶしに雑学の本を読むような感覚で利用するのもなかなか楽しい。たとえば「現代用語の基礎知識2004年版」の目次から、「情報・メディア」→「情報社会生活」→「2004年の新語」→「デジタル万引き」と、興味のある言葉をたどっていくだけで知らず知らずのうちにちょっとした雑学を身につけることができる。通勤時間を利用して本を読むビジネスマンは多いようだが、この辞書が一冊あれば、本がなくてもしばらく楽しめそうだ。

 以上、ざっとではあるが、「DDCEviewer」を携帯して利用する生活の体験レポートをお届けした。もっと使い込んでいけば、PDAならではの利用法が見つかるはずだ。機会があれば、ここで後日談をレポートさせていただこうと思う。

(2004年6月)

2010年04月19日

時代の総意を反映する言葉たち (電子辞典コラム)

 長年「言葉には絶対的な意味があり、それを記しているのが辞書である」と思っていたが、最近そうではないと思うようになった。言葉には、使う人や場所、時代といった背景があり、それによって言葉の意味がかなり違ってくる。人や場所、時代によって違うからといって、どれが間違いでどれが正解といったこともない。つまり、いつでもどこでも判断できるオールマイティな意味などないのだ。

 となると、「辞書」は、その時代に生きる人たちの言葉に対する思いを集め、総括してたものであるとも考えられる。きっと辞書を編纂する人たちは、いろんな事例を見ながら平均的な言葉の意味を見つけ出すという途方もない作業を、日夜続けているのだろう。

 インターネット上で、この作業を有志を集めてやってみないかという試みがあった。しかし、辞書を作るためではない。いってみれば、ちょっとした実験。ひとつの言葉に対して、いろんな人が自分の考える意味をつけ、しかもその言葉を使った文章を全てリンクでつなげば、面白い世界が開けるのではないかという、とても壮大な試みだった。

 言葉をリンクでつなぐというのは、インターネットの得意技である。インターネットが普及し、一般の人が自分の日記をインターネットで公開するといった文化が定着した現在だからこそ、こういった試みが可能となったのだろう。

 その試みは、「はてなダイアリー」というインターネットの日記サービスのオプション機能として提供された。はてなダイアリー創立当初から提供されていた、「キーワード」という機能である。はてなダイアリーに登録し、そこで日記を公開している人は、自分の日記の中に出てくる言葉を「キーワード」として登録することができる。キーワードは、自分なりの言葉の意味づけをして登録することになる。サービス提供当初は、その意味に対して、他の会員が自分なりの意味を追加、編集してもいいことになっていた。

 「はてなダイアリー」を利用している人なら誰でも自分なりの意味づけを公開し、それぞれの書いた意味づけに対して意見交換を行うことができるというこのシステムは、参加している人にとっても、またその情報を利用している人にとっても、大変おもしろく、ためになるサービスだった。日々多くの言葉がキーワードとして登録され、その言葉に対してさまざまな人が意味づけを行い、足りない意味を補ったり、適切でない意味を議論によって削除したりと、活発な活動が行われていた。

 しかし、とても残念なことに、やがてこのサービスがさまざまな問題を引き起こすことになった。あるとき、とある言葉がキーワード登録された。その言葉は、普通に使えば単なる名称だけれど、使い方によっては差別用語にもなるという、とても微妙な言葉だった。登録された言葉には、読み方によっては差別用語としてとれなくもないような表現を含んだ意味がつけられていた。

 正直、私はその言葉の意味を読んだとき、それが差別用語だとは思わなかった。しかし、その言葉で差別されたことのある人にとって、それは耐えがたい表現であったらしい。このキーワードは削除してほしいという申し出があり、ここから論争が始まった。回りから見ると「たかが言葉じゃない。適当に折り合いをつけておけばいいのに」程度の問題に見えなくもなかったけれど、両者にとってはそんな簡単な話ではなかったらしい。

 現在「はてなダイアリー」は、言葉の意味を話し合うというサービスを停止し、キーワード登録して意味をつけるだけのサービスを提供するようになった。とても面白い試みであっただけに非常に残念だが、その反面、人に対する攻撃の材料ともなりうる。この試みは、いわば諸刃の剣だったのだろう。

 私は、その論争を傍観しながら、やはり言葉の力は侮れないと、改めてその重要性を再確認した。言葉はかくも人を傷つけ、アイデンティティを左右するものなのだ。だからこそ、言葉の扱いは慎重でなければならないし、いい加減であってはいけない。

 その指針のひとつとして、私は辞書を使用する。意味を間違わないためというより、その言葉を使ってうっかり他人を傷つけてしまわないようにとか、あるいは誤解して伝わってしまわないようにとか、まあそういった「人との関係を悪化させないために」という意味合いのほうが強いような気がする。しかしその指針もまた、時代と共に変化する。

 ネットの普及と共に、誰でもメッセージを発信できるようになった。と同時に、あらゆる言葉に新しい意味が付け加えられるようになり、また新しい言葉も生まれた。その中には、人の気持ちを傷つけるパワーをもつ言葉、人との関わりを一切遮断するような言葉、未来を絶望するような言葉もある。

 この辞書には、今の私たちの総意が反映されている。この中の言葉たちが、後世に恥じないような意味で使われるようにするためには、私たち一人一人が人との関係をもっと丁寧に、大事にしていかなければならないのだろう。年が変わり、新しい辞書を開くたびに、この言葉たちが聡明な輝きをもつようにと願わずにはいられない。

(2004年7月)

2010年04月20日

PDAと手帳、それぞれの良さを使いこなす(取材された記事 日本能率協会)

パソコン通信がきっかけで、PDAにはまる

 会社社長でもある井上さんだが、お会いしてみるとほんわかと柔らかい物腰の女性。伺えば、もともとは主婦業をしながら、ニフティのサブシス(フォーラム運営者)をしていたそうだ。そのときに、どこからでもパソコン通信のできる環境が必要だった。そうして出会ったのがHP(ヒューレットパッカード)100LX というPDA。スケジュール管理、アドレス管理、ToDo管理という主だった機能は、このマシンが今でも自分の中での使い易さの基準になっている。といっても主婦だった頃はそれほどスケジュールがあるわけでもなかった。そこで、お料理のレシピや読書メモ、映画のタイトルなどを入れてデータ管理していた。「その頃は、こんな小さなマシンにいろいろな機能があることが嬉しくて、友達に見せびらかしていました(笑)」。当時は女性でこのようなマシンを使っている人が少なかったため、あちこちから取材を受けるようになった。いろいろなPDAを持ち歩くうちに、ますますPDAの魅力にはまってしまい、気が付いたら自分が取材する側に回っていた。PDAがきっかけでライター業を始めるようになっていた。

デジタルの長所と短所

 売り場の風景売り場の風景現在主に愛用しているのは、ソニーのクリエ PEG-UX50。「スケジュールを一覧で見られることが重要なんです。私が使っているのはKsDatebook というフリーウェアで、これは月間スケジュールを表示すると、どの日が空いているのか一目瞭然です。そしてToDo管理は期限が近づくにつれてアラーム表示されます。それに終わったものは即座に消えるから、常に必要なリストしか表示しません。また、完了していない項目は自動的に繰り越されるので、うっかり忘れてしまうことも少なくなります。それから、PDAならどんなにたくさん情報を入れても物理的な重さは変わらない、というのも女性には嬉しいことですね」。また、紙だと検索に手間がかかるが、PDAなら頭文字を入力しただけで一発で探せる。こういうところがデジタルの良さだ。仕事柄、機種の変更も頻繁だが、スケジュールはパソコンに送って常に同期を取るようにしている。「逆にPDAの弱点はあっさり消える可能性があること。電池がなくなるとか。紙の手帳だったら消えるという心配はまずないですよね。アドレス帳なども、上書きするより過去の履歴があったほうがいいこともあります」。実は井上さんは紙の手帳も使っている。PDAのバックアップとして、確実に決まった予定は手帳にも書き込んでいる。齋藤孝氏に感銘を受けて、3色ボールペンで予定を管理しているという。「結局(デジタルもアナログも)手帳が好きなんですよね」。しかし外出先で取材するときのメモにはシャープのザウルスSL-C750を使用し、ノートなどは一切使わない。キーボードが打ちやすいので特に困ることはないという。PDAは寝るときにも枕元に置いている。「寝ようとすると、思い出すことってあるでしょう。そうしたらすぐメモできるんです。キーボードが光るので真っ暗でも書けて便利ですよ」。もちろん目覚まし時計としても使っている。

モバイルワークに必要なものは?

井上さんの会社では、書籍や雑誌、電子出版など多様な業務を行っている。パソコン専門紙として名高い「週刊BCN(Business Computer News)」にも携わっている。週刊紙は様々な作業が同時進行するため、スケジュールは相当複雑になる。これらはExcelで表を作って管理している。サーバーにファイルを置いて、ホワイトボードにも転記し、スタッフ全員が見やすいようにしている。随時出力して手帳にもはさんでいるが、この内容をうまく PDAに取り込めないか、現在試行錯誤中だそうだ。
モバイルワークに必要なものは何かと井上さんに伺った。「自分が現在どんな課題をどれだけ持っているか把握し、それらをすぐに取り出せるツールであることではないでしょうか。メモ帳でもいいけれど、PDAだとメモを時系列に管理できるので、検索するのに便利です。でも結局、紙とデジタルそれぞれの良さがあると思うんです。PDAが好きな人って手帳好きな人が多いような気がしますよ」。井上さんの PDAには手作りのアクセサリーが付いている。デジタルを熟知しながらも、アナログの良さを忘れない、井上さんの柔らかい人柄の象徴のように感じられた。

(2003年頃)

2010年04月21日

私のデジタル手帳はPEG-TH55です。(SONY)

イチオシはやっぱり新・手帳機能!

 「クリエ」は初代機から使っています。メールやネットブラウズ、文書作成にはあらゆる端末を試しましたが、こと個人情報管理(スケジュール、アドレスなど)に関してはほとんど「クリエ」でやってきました。どの「クリエ」もよいところはありますが、手帳として使うのであればやっぱりTH55が一番いいですね。なんといっても、新・手帳機能(クリエオーガナイザー)。私の場合、以前から「KsDatebook」も併用していますが、これ一本でも十分実用的です。

 スケジュール確認の連絡があったときって、カレンダーにメモするじゃないですか。あの手軽さを初めて実装したのが、このTH55です。ボタンひとつで予定表が起動し、そこでスケジュールを確認しながらその場でスラスラと書き込むのって、とても自然ですよね。特に電話で対応しなければならない時に、無理な姿勢でもとりあえずメモがとれるのが便利です。こういうときは、スタイラスを使わずに指でささっとメモしています。急いでいる時こそTH55の良さを実感しますね。

 月間表示は、文字で使っています。アイコンは、特に使っていません。その代わり、色をつける機能をよく使っています。打ち合わせは青とか、遊びは緑とか、忘れてはいけない予定はピンクとか、用途によって使い分けています。この色は週表示でも反映されるので、ただ文字だけで書いておくより見やすくてよいですよ。齋藤孝氏という人の三色ボールペン管理法というのがあるんですが、新・手帳機能の色分け機能を使えば、「クリエ」でも十分応用できます。

 アイコン機能は、普段はあまり使わないのですが、目立たせたい予定には敢えてつけるようにしています。めったに使わないからこそ、目立ちますからね。友だちの誕生日にはプレゼントアイコン、飲み会にはグラスのアイコンをつけておくと、わくわく感も一層高まるというものです(笑)。

 アドレス帳もいいですね。新・手帳機能になって格段に使いやすくなったと思います。これまでのアドレス機能は、検索スペースに名前を書きながら絞り込む方式だけでしたが、実際に使ってみると「あいうえお」タブで探すほうが便利でした。これも、紙の手帳とインターフェースが近いからでしょうね。

 文字入力については、デクマ手書き入力を使っています。日ごろ書いている漢字やひらがなで入力ができるし、認識率が高く、とても実用的です。入力スペースが大きくて、書きやすいし。目の検査を受けたあと、目薬の影響で目がぼやけてパソコンからメールが出せず、とても困ったことがあったんですが、その時も TH55に助けてもらいました。メールのフォントを大きくすれば文章も十分読めますし、返事を書く時もデクマだったらどうにか使えるので、とても助かりました。  

仕事のパートナーとして大活躍!

 私はよく取材に行きますが、その時はTH55がICレコーダー代わりになります。メモリースティックPROは512MBですので、よい音質でかなり長時間に渡って録音できます。それに、相手にICレコーダーと意識されないので、警戒されずによくしゃべってもらえるんですよ(笑)。これまでかなりの取材をこなしてきましたが、音を録っているということがわかってしまった、ということはまだ一度もありません。あとで気づいて「あれ、もしかして録音してました?」と聞かれたのは、確かソニーさんの取材の時だけだったはず(笑)。自宅に戻ったら、その音声をメモリースティック経由でPCにコピーすればバックアップOK。原稿を書くときは、その音声データを聞きながら現場の雰囲気を思い出しつつ、執筆します。

 ところで、なぜか私の会社はラジオでCMを流しておりまして、その音声データを常にTH55に入れて持ち歩き、あちこちで自慢しています。TH55はスピーカーも内蔵しているので、ヘッドフォンを使わなくてもある程度音が聞けるんですよね。取材や打ち合わせの合間に誰かれともなくお聞かせしたりするんですが、「こういうのもやってるんですか!」と、結構盛り上がりますよ(笑)。こうして打ち解けておけば、後の商談も意外とすんなり通ったりします。

 パワーポイントやPDFの資料は、あらかじめメモリースティックにコピーしておいて、Picsel Viewerで確認します。前は全部印刷して持ち運んでいたので、いつもカバンが重くなり、肩もこりましたが、今はTH55のおかげで荷物を軽くできてうれしい限りです。取材先に行くときは、「便利機能」の路線図を活用します。地方出張の時、乗り換え駅がわからなくなって大変困りましたが、リフィルのことを思い出して事なきを得ました。ふだんの乗り換え確認はもちろんですが、地方の路線図までしっかり入っているから、いざというときも安心ですね。

 この薄さもスマートでいいですね。他の機種だったら、液晶を保護するためにケースやカバーをつけなければいけませんが、TH55には最初から液晶カバーがついているので、スリムなまま使えるのが気に入ってます。カバーをしたまま使えるハードボタンがあるから、電車の中では開かなくてもそのまま使えますし。

 バッテリーの持ちがいいのも助かります。音楽を聴きながら移動し、取材先では音声録音に使い、帰りには電子書籍を読みながら帰ったりしますが、バッテリ残量が気になったことはありません。さすがに大阪出張の時は「大丈夫かな」と不安になりましたが、携帯電話のバッテリは残り少なくなっても、TH55は全然大丈夫でした。先日の出張のときは、ダウンロード購入した「ぷよぷよ」で夢中になって遊んでいたせいか、東京ー大阪間があっという間でした。

 また、画面が縦長のワイド液晶であるということも大きな魅力です。私はよく「クリエ」で電子書籍を読んでいるのですが、縦長の画面は本に近いから、とても読みやすいですね。もう正方形の世界には戻れません(笑)。本体も軽いから、電車の中で長時間片手で持っていても、それほど苦になりません。「クリエ」だと、手軽に本が買えて一度に何冊でも持ち歩けるので、飽きたら別の本に変えればいいし。本当に、活字中毒の私には最高のモバイル端末です。  

女心をくすぐるスリム&ビューティ

 よく「仕事目的ならおしゃれじゃなくていいだろう」という声を聞きますが、それは女心を理解していらっしゃらない(笑)。ビジネスにはビジネスなりのおしゃれがあります。どんなに便利なPDAが出たとしても、野暮なデザインだというだけで使うのを躊躇してしまう、それが女心です。TH55は、ボディが薄くて無駄がなく、一見シンプルだけど中身は多機能。できる女はこうでなければ!と思わせてくれる魅力的なデザインです。

 もちろん、遊びにも使っていますよ。去年から「Yahoo!オークション」にハマっています。落札間際になると何度も何度もアクセスし、入札状況をチェックします。落札できるかどうかは、最後の数秒まで分かりませんからね。一時たりとも目が離せません。パソコンの前に座ったままその時を待てればいいんでしょうが、忙しい主婦としてはそういう訳にも行きませんので、台所にも洗面所にもTH55を連れていきます。この裏技で、これまで数々の逸品を入手しました。

 ところで私は通販で服を買うことが多いんですけど、いつも一回にまとめて買うものだから、後になっていったい何を注文したのか思い出せないことがあります。その服にあったベルトや靴を買おうと思っても、なかなかイメージできず、大変困っていました。最近はカタログの写真をTH55で撮影し、データベースとして保存するようにしています。こうしておけば、いつ何を買ったのかすぐに確認できますし、そのイメージにあった小物を後で買い足すこともできます。ついうっかり似たような服を買ってしまったり、組み合わせに困るような服ばかり買ってしまうといったトラブルを防ぐのにも役立ちますよ。

 TH55は、使う感覚が紙の手帳によく似ています。初めてPDAを使うという人や、デジタル手帳として活用したいという人には、これをお薦めしたいですね。「クリエ」ならではの音楽プレーヤーや動画再生ソフト、そして31万画素のカメラもついていますので、使い方を工夫すればとても便利なツールになります。たとえば、予定表に写真を貼って日記みたいに使ったり、音声メモを貼り付けておいて、あとで確認したり。私にとって「クリエ」PEG-TH55は、仕事も遊びも応援してくれる、とても頼りになるデジタル手帳です。
(2005/5/1掲載記事)

2010年04月22日

ビジネスに活かすデジタルツール術 第二回 スケジュールを管理していつも確認できるようにしたい!(日本能率協会)

■パソコンと携帯電話でスケジュールデータを共有したい

 企業のIT化が進み、仕事でパソコンを使っているという人が増えています。ひと昔前までは手帳でスケジュールを管理していた人も、今ではパソコンのスケジュール管理ソフトを使っているケースが多く見受けられます。打ち合わせや会議の日程をメールで調整している職場の場合、メールを確認した後で手帳に書き込むというのも悪くないけれど、メール本文に場所の詳細などが書いてあれば、テキストをそのままコピペできるパソコンソフトのほうが便利だからなのでしょう。

 しかし残念なことに、パソコンで入力したスケジュールデータは外に持ち出すことができません。ノートパソコンであれば持ち出しも可能ですが、スケジュールをすぐに確認しなければいけない場合、起動に時間がかかりすぎる、ある程度のスペースが必要であるなど不都合も多く、手軽に使いこなすのは至難のワザです。それでは、パソコンで管理しているスケジュールを外出先で手軽に確認するには、どうしたらいいでしょうか。
 

■Yahoo!カレンダーを使えば、Outlookのデータが携帯電話で確認できる!

 たとえば、携帯電話を使ってパソコンの中にあるスケジュールを確認できるようにしてみてはいかがでしょうか。無料で、しかも簡単にパソコンのスケジュールデータを確認するサービスがあるので、ここでご紹介しましょう。
 
 ポータルサイト「Yahoo Japan」には、「Yahoo!カレンダー」というサービスがあります。このサービスは、ウェブ上でスケジュール管理するというソフトで、スケジュールデータはネットに保存されますので、このデータをどこでも確認できるというメリットがあります。しかも、携帯電話用「Yahoo!モバイル」を使えば、同じデータを携帯電話で確認することができます。

 とはいえ、これまでOutlookで入力してきたデータを改めて登録するのは面倒です。そこで、Outlookのスケジュールデータを一瞬でYahoo!カレンダーにコピーする方法をお教えしましょう。


■サイボウズを使えば、予定から会社のメールまでまとめて確認できる!

 社内の情報共有の観点から、グループウェアを導入している会社も増えているようです。グループウェアを使えば、スケジュールから、施設予約、電話メモ、タイムカード、ToDoリスト、掲示板、ファイル管理、アドレス帳など、ビジネスに必要な機能は、全て網羅されていると言っても過言ではありません。会社や自宅、インターネットカフェなど、インターネットとブラウザさえ使えれば、世界中どんな場所にいても、会社の人たちと必要な情報を共有できます。

 グループウェアを活用すれば、プロジェクトのメンバーと連係しやすくなります。メンバーのスケジュールを確認して自分の仕事の段取りを変更するなど、状況の変化に応じて柔軟に対応できるため、仕事効率を大幅に向上させることがえきます。
 最近では、携帯電話で閲覧できるグループウェアも増えてきています。会社でグループウェアを導入している場合には、携帯電話で使えるかどうか、ネットワーク管理者に聞いておくとよいかもしれません。
 企業用として高いシェアを誇るサイボウズでは、小規模ネットワーク用として「サイボウズ OFfice6」、大規模ネットワーク用として「サイボウズ ガルーン2」を提供しています。これらのグループウェアは、オプションの購入で携帯電話、PDAでも利用できます。

 携帯電話を使えば、電波が入る場所であればどこでもグループウェアを使うことができます。ブラウザの「お気に入り」に登録して、ことあるごとにグループウェアを確認するクセをつければ、より安心でしょう。
 一度入力しておけばあらゆる端末で情報を閲覧し、また内容を編集できるため、転記する必要がないというのも嬉しいですね。面倒な事が嫌いという人でも、やり方ひとつで便利に使いこなすことができるツールです。

■スケジュール管理のプロツール、PDAを活用しよう

 前回もご紹介した通り、もともとPDAは住所録やスケジュールなどのPIM管理をこなす端末なので、スケジュール管理はお手のもの。パソコンで入力したスケジュールデータを、ごく簡単な手順で同期できるので、本格的にスケジュールを管理したいという人にはお勧めです。
 日本ヒューレット・パッカードや東芝が発売している「PocketPC」は、専用クレードルに乗せるだけでパソコンのOutlookとデータをシンクロします。スケジュールだけでなく、メールや住所録もすべてシンクロするため、あらゆるデータをOutlookで管理している人にとっては大変便利でしょう。
 パーム社が発売している「Palm」の場合も同じで、専用のクレードルに乗せてシンクロボタンを押せば、自動的にパソコンのPIM管理ソフト「PalmDesktop」とシンクロします。また、サードパーティの「IntelliSync」というソフトを使えば、Outlookともシンクロできるようになります。Palmの場合、スケジュールやアドレス帳、メモ帳など、それぞれ独立したボタンが用意されていて、電源が入っていなくてもそのボタンを押すだけでソフトが起動するため、瞬時に必要な情報が確認できて便利です。
 「PocketPC」も「Palm」も本体サイズが小さいため、携帯には苦労しません。ストラップホールがついている機種も多く、少し長めのストラップを通して首から下げたり、胸ポケットに入れて持ち歩く人も多いようです。中には腕時計型の端末もありますが、時間を確認する感覚で予定や住所が確認できるため、大変便利だとのことです。

<カコミ> iPodを使ってスケジュール管理!?
 携帯オーディオプレイヤーとして有名なiPodeですが、これでスケジュールが確認できるということはご存知でしょうか。いつも身につけている携帯オーディオプレイヤーにスケジュールをいれておけば、いつでもすぐに確認できて便利です。やり方はとても簡単。Macの「iCal」というカレンダーソフトにスケジュールを入力し、iPodとMacをシンクロするだけで、スケジュールデータが転送されます。これでうまくいかないときは、「iSync」を開いて「iPod」の設定を確認してみましょう。

(2005年12月掲載)

2010年04月23日

昔の執筆記事をいくつか掲載

 自分でもびっくりするほど、日記の間隔があいてしまった。ブログというものは、一日さぼってしまうとなかなか復帰できないものだ。一日休み、二日休み…と何日か過ぎていくうちに、おかしなことだが復帰するきっかけを失ってしまうのだ。

 数えてみると、約一週間お休みしていたようだ。復帰のきっかけを作るために、昔わたしが書いた記事をいくつか転載してみようと思いついた。それで、お休みしていた一週間分を埋められるかもしれない。

 というわけで、4/15付けの日記からスタートし、以前わたしが書いた記事をいくつか転載してみようと思う。以下に、そのリンクをつけておくので、もしご興味があればぜひご一読願いたい。ただし、なにぶん昔の記事なので、内容はかなり古い上、間違いがある可能性もある。読み返すと書き直したい箇所もずいぶんあるが、あえてそのまま掲載することにした。それで恥をかいても、それが当時の私の姿なのだから仕方ないとあきらめて。

デジタルだけどアナログのよさを持つ10年選手(CNET「お気に入りガジェットバトン」より)
ソニー、PDA撤退を決定、名機CLIEが辿った「本家なき個性派」の悲劇(BCNランキングより)
常に辞書を携帯する必然性とは (電子辞典コラム)
PDAで辞書を持ち歩く楽しみ (電子辞典コラム)
時代の総意を反映する言葉たち (電子辞典コラム)
PDAと手帳、それぞれの良さを使いこなす(取材された記事 日本能率協会)
私のデジタル手帳はPEG-TH55です。(SONY)
ビジネスに活かすデジタルツール術 第二回 スケジュールを管理していつも確認できるようにしたい!(日本能率協会)

2010年04月28日

上がったり、下がったり。

 今日の日記のタイトルは、以前「龍馬伝」で弥太郎が言った言葉。最近の気温も、まさにそんな感じで。冬の寒さかと思いきや、初夏のように暑くなり、またその翌日には雪が降るほどの寒さに舞い戻る。三寒四温どころの話ではない。しかも、寒い日のほうが多い。もうすぐゴールデンウィークだというのに、どうしたことだ。

 そのせいか、2月末にひいた風邪がまだ治らない。医者にいって薬をもらい、しばらく飲んでいると少しよくなってくるのだが、薬をやめてしばらくすると、また咳が止まらなくなる。そんな調子でもう二ヶ月、咳に悩まされている。うわさによると、大人の百日咳がはやっているそうな。百日咳というからには、百日間、咳がでるのだろう。ちょうど今、大体60日ぐらいだから、あと40日の辛抱か。って、それはちょっと長すぎないか。

 さて、明日からゴールデンウィーク。計11日間もお休みをもらったものだから、こんな体で、またもや片道1300キロのロングランに出ようとしている。久しぶりのお出かけに、犬もさぞ喜ぶことだろう。

 写真は、先日秋葉原で行ったHP200LXのミニオフの様子。22才の青年がこの端末に手を出したときき、とてもじっとしていられなくなって、あれこれ世話を焼いてしまった。若い世代がこうして古いマシンに興味をもってくれることが、とてもうれしかった。こうして文化は受け継がれていくのだろう。

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2010年04月30日

キャンピングカーの旅

今回、ゴールデンウィークでまとまったお休みがとれたので、またまた熊本は天草まで1300キロの旅に出た。久しぶりのロングランだか、犬たちはちゃんと覚えていたようで、車が走っているときはひたすら昼寝して、車が停まるとすぐに散歩の準備をする。今回、二箇所にドッグランがあったので、そこで思う存分遊ばせた。




昨日の三時に出発して、今日は福岡のサービスに到着。早いもんだ。途中、渋滞もなく、快適な旅だった。明日の午前には、天草に着くだろう。