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2009年11月 アーカイブ

2009年11月01日

本日の行動記録

  • 05:12  おはよ。まだ眠たい。
  • 06:04  あー本気で眠い。でもこれから二度寝したら、娘を起こせないー。
  • 11:32  上野でお買い物したあと、御徒町の六角家なう。
  • 11:47  六角家のとんこつラーメン。カロリーのことは、考えたくない。 http://twitpic.com/nstmz
  • 14:46  はるな愛さん:タイのニューハーフ大会で優勝 - 毎日jp(毎日新聞) http://ff.im/-aOHoH
  • 14:50  DSiが大画面に! 任天堂、「ニンテンドーDSi LL」を11月21日にリリース | ホビー | マイコミジャーナル http://ff.im/-aOHGQ
  • 16:36  おやつは、餅クリームと、焚火というお茶。 http://twitpic.com/nu90c
  • 21:37  一冊読み終わり。啓蒙書って、要約すると10分の1まで短くできそう。繰り替えしが多いんだよね。
  • 21:41  小説のアイデア。日常のありふれた風景の中に、ほんのちょっとだけ普通じゃないものをおき、そこから違和感を広げていくストーリー。
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2009年11月02日

本日の行動記録

  • 05:35  おはよ。
  • 06:36  そろそろ朝食を用意しよう。
  • 06:55  カーディガンを羽織る朝。
  • 14:31  RT @kojinaka: 本当かなあ。でも楽しみ。 RT @slashdotjp: http://tinyurl.com/ygzc4f2 #usa オバマ大統領が 11 月 27 日に地球外生命体の存在を公式発表する噂
  • 14:31  わかる気がする RT @akibyon: うちにいても実家にいても、帰りたいと思うことがある。自分はどこに帰りたいのだろうか。
  • 15:56  美容院なう http://twitpic.com/nzcjw
  • 18:56  夕飯は、おうちでカルボナーラとヘルシアスパークリング。
  • 22:26  ほんとに眠いのだから、しょうがないよね。
  • 22:36  明日はここに行こうと思います。北山珈琲店 キタヤマコーヒーテン - コーヒー専門店、珈琲専門店(入谷) [食べログ] http://ff.im/-aRZDW
  • 22:40  これにも行くつもり→ 聖地チベット -ポタラ宮と天空の至宝-|上野の森美術館 http://ff.im/-aS0fG
  • 22:46  今日、美容院でさらに短いボブにした。この髪型にはスレンダーボディしかないだろう、ということで、気持ち新たにダイエットに励みます。
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2009年11月03日

本日の行動記録

  • 06:03  おはよー http://ff.im/-aT9Ma
  • 09:34  食べたことないけど、これが実物の金糸瓜 → クサマヒサコの野菜ノート: 金糸瓜 http://ff.im/-aTCl4
  • 11:29  チベット展なう http://twitpic.com/o2wtf
  • 13:04  上野ライオンで、石焼ビビンバ http://twitpic.com/o31qd
  • 13:05  北山珈琲店なう。ブルマンをオーダー。
  • 15:48  さきほど帰宅。本日のお散歩コースは、「聖チベット展@上野の森美術館」→ランチ(ライオン)→ショッピング@アメ横→北山珈琲店→科学博物館@上野→帰宅。歩数は11867歩。 http://ff.im/-aUjPa
  • 15:48  この写真は、北山珈琲店で飲んだブルーマウンテン(1000円)。この店の詳細についてはこちらをどうぞ→http://portal.nifty.com/2009/10/13/c/ [pic] http://ff.im/-aUjPO
  • 15:54  文化の日だから、科学博物館は入館料無料! 子供たちがたくさん来館していた。そして、みんなマスクをしていた。 http://ff.im/-aUkq8
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2009年11月04日

本日の行動記録

  • 04:50  おはようございます http://ff.im/-aW7Bm
  • 04:51  早起きなようで、実は7時間しっかり寝ています。 http://ff.im/-aW7PP
  • 06:03  置き薬ならぬ「置き干物」/冷凍庫も貸し出し―四国新聞社 http://ff.im/-aWi75
  • 07:49  朝食は、レーズンパンと二色豆腐(ゴマ豆腐と卵豆腐)。
  • 12:43  ランチタイムおわり。仕事に戻りますー
  • 20:35  ご近所さんのお通夜から戻って来た。おじいさんが亡くなって、残されたおばあさんがしょぼんとしていたのが気の毒で。いつも下町娘の風情でしゃきしゃきしている人だから、なおのこと。
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2009年11月05日

本日の行動記録

 最近、BLOGを更新する余裕がなく、かといって10年以上続けている日記を中断する勇気はなく、その折衷案としてTwitterでのつぶやきを一日分切り出してBLOGに貼付け、お茶を濁している。しかし、それならそれで、気合いを入れてつぶやくべきだろうと、このブログを見て思った。

 とはいうものの、本当はちゃんと日記を書きたい。なんとか、日記を書く時間と心のゆとりを見つけたい。

  • 06:24  おはようございます。昨夜は遅かったせいか、今日は寝坊した。
  • 07:00  朝食の準備を始めよう。
  • 16:36  次のホットな電子書籍リーダーは――iPhone? - ITmedia News http://ff.im/-b0PbF
  • 21:07  アップするのを忘れてた。今日の給食。 http://twitpic.com/oclxd
  • 22:47  Plum House(梅丘の家): ガス展「カリンバマン」野々宮卯妙ロードク http://ff.im/-b1Ay8
  • 23:36  さっき、突然息子がきた。あらゆる意味で、ひと回り大きくなっていた。がんばれ、パパ!
  • 23:37  そろそろ寝ます。おやすみなさい。
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2009年11月07日

twitterまとめブログを設置した

 最近、twitterのログをこのブログに転記して、お茶を濁しがちだったということは、一昨日の日記にも書いた通り。このままではいかん!と反省し、もう二度とログを転記してごまかすことがないよう、他にtwitterログサイトを設置した。といっても、新しいサイトではない。前に日記として使っていた「はてなダイアリー」のアカウントが残っていたので、そこに記録することにしたのだ。

 なぜ「はてな」にしたかというと、「Loud Twitter」というサービスを使えば、Twitterからはてなダイアリーに自動でログを転記してくれると知ったからだ。ほかのブログでもできるのかもしれないが、こちらのブログに非常に丁寧に設定方法が書いてあったので、これに習うことにした。とりあえず夜中の3時に更新する設定にしたので、これがうまくいくかどうかは、今はまだわからない。明日の結果を楽しみに。

 ところで本日の昼は、神保町を散歩した。もともとは「ボンディ」のカレーが食べたいという理由からだったが、ついでに覗いた古本屋のラインアップが素晴らしく、夢中になって見ているうちに気づいたら5冊購入していた。まったく、神保町というのは危険な町だ。

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ボンディのカレー。欧風カレー「オーベルジーヌ」の師匠にあたる店だそうだ。チキンカレーを注文したが、やっぱり皮がパリッとしていて美味しかった。

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今日の収穫。自分にとって必要な書物が何なのか漠然としかわからないとき、Amazonはあまり役に立たない。本棚を巡り、気になったタイトルを手にとってパラパラと中を見ながら、少しずつ近づいていくよりほか、方法がない。今日、神保町で気づいたのは、私が知りたいことの答えは、もしかすると認知哲学の中にあるのかもしれないということ。おそらく、哲学と心理学と脳科学の間にあるのだろう。

2009年11月09日

GTDの考え方と実践に向けての準備(1)

 前に予告していた「GTD考察日記」、なかなか手がつけられなかったのには訳がある。前に日記に書いたときはGTDの基礎がすべて理解できたと思っていたのだが、それからしばらく運用していくうちに、いくつか疑問が出て来てしまった。その疑問について考え始めたものだから、なかなかうまくGTDが使えなくなった。それで、日記も書けなくなった。

 実はその疑問について、まだ解答は出ていない。本当なら、解答を見つけた後でその内容を整理し、この日記を書くべきなのだろう。しかし、ひとりで考えていてもなかなか解決の糸口は見つからない。それならば、この日記に書きながら考えるのがいいのではないか。ということで、手始めに少し書き始めてみることにする。

 まずGTDについて簡単に説明してみよう。GTDとは「Getting Things Done」の略で、デビッド・アレンが『仕事を成し遂げる技術 ―ストレスなく生産性を発揮する方法』という本の中で提唱している方法だ(Wikipedia参照)。フランクリン・プランナーに代表される従来のタスク管理は、「まず目標をもち、その目標を実現するにはどうしたらいいかということをリストアップし、タスクに落とし込んで計画する」というものだった。しかしGTDは、これとは違い、「目の前にあるタスクを片付けて心理的負担を軽くしよう」という考え方で、成し遂げる目標を設置しなくてもすぐに実行できる手軽さから、一般に普及した。

 前の日記にも書いたが、GTDを実践するための基本手順は次の通りだ。

1. 頭の中にあるものを全部とりだす
2. 取り出したものを並べ直す
3. 各項目の処理方法をまとめ、整理して箱を作る
4. その箱に分類して放り込む
5. 時間、場所、方法でソートをかけ、「今一番すべきこと」が一瞬で分かるようにする

 一番わかりやすいのは、手頃サイズのカードを用意し、そこに片っ端からやるべきことを書いて、書いた後にそのカードを分類し、それぞれ別の箱に片付けていく方法だ。デジタル処理に落とし込む前に、一度このようにアナログで手順を把握しておくのもいいかもしれない。

 このとき一番難しいのは、文類する箱の設置だ。箱に書く項目は、何にすればいいのだろうか。本家本元のGTDによると、まず「Yes」と「No」に分けて、次に「Yes」に入るものについては、

1. すぐやる。(2分以内でできる場合)
2. すぐできないもので、手順が複雑な場合は、計画を立てて行う
3. 複雑でなく、自分でしなくてもいいものは人に任せる
4. 複雑ではないが、今すぐしなくてもよいものは後にする
5. 複雑ではなく、比較的早めにしたほうがいいものは、今やっている仕事の次に着手する

 というように処理する。また「No」については、

1. 今行動しなくてよいものは、「資料」として保管する
2. いつかやる仕事としてあたためておく
3. 不要なものは捨てて忘れる。ゴミ箱へ。

 というように処理すると指導している。

 実は、私が疑問に感じたのはこの部分である。前にも書いたように、タスクには処理すべき時間、場所、その方法という3つの要素がある。そして今、GTDを実行するために箱に文類するための項目が追加されることになるのだが、その項目の中に、あらかじめ決めた3つの要素が含まれてはならないと思う。つまり「処理すべき時間」という要素は、そのまま「すぐやる」「あとでやる」という項目とかぶってしまうため、非常に面倒な問題を引き起こしてしまう。

 一例をあげて説明しよう。「ゴミ捨て」というタスクをあげたとき、すぐに「明日(時間)」「ゴミ捨て場(場所)」「指定のゴミ袋に入れて運ぶ(方法)」という3つの要素が決まるが、その後で箱に文類する際、「すぐやる」「今日やる」「あとでやる」「計画する」というように、「時間」に関する項目が絡んで来る。となると、「明日」と決めたのに、新たに「あとでやる」という時間に関する要素を指定しなければならなくなる。この箱については、たとえ明日になろうと自動的に「今日やる」に変化するわけではないため、「ゴミ捨て」というタスクについては「今日やる」という要素と「あとでやる」という要素が2つ適用されているという、実に不思議な状況になってしまうのである。

 …と、ここまで書いて疲れてしまったので、続きはまた今度。

2009年11月10日

決めたことを続けること

 ずっと昔から、思っていた。私はなぜ、毎日やると決めたことを、途中で止めてしまうのか。いわゆる三日坊主というやつ。一年が無理なら、せめて一ヶ月、せめて一週間続けばいいと思うのに、それがなかなかうまくいかない。

 ただ、中には続いているものもある。たとえばこのブログだが、もう12年続いている。紙に書く日記は、それこそ三日続いたことがないのだが、この日記だけは1997年からずっと続けている。毎日必ず書いてたのは、最初の5年間ぐらいだったか。それ以降は、たまにサボることもあったが、だいたい毎日書いていた。こんなに続いたことは、ほかにない。だから、これだけは絶対に続けていきたい。

 このところ、日記に向かう時間というか、心の余裕がなく、かつてないほど途切れ途切れになっていることが、とても残念。せっかくここまで続いたのだから、と思う。

 写真は、今日の給食。この給食システムも、今年の4月以来、週2回という頻度でずっと続いている。社のみんながいつも健康でいられるのも、この給食のおかげだと思う。

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2009年11月11日

知人との別れを悼む

 取引先の社長が、突然やってきた。久しぶりにお会いする彼と差し向かいで腰掛けたら、ただならぬ気配。不況の影響を受けて経営が悪化する会社が増える中、きっと今後の取引の話だろうと予想したが、そうではなかった。

 ここで詳しく書くことでもないと思うので、詳細は割愛して端的に説明するならば、6月に彼の右腕が亡くなった、という報告だった。心不全だったとのこと。私も知っている人だったので、それをきいて一瞬なんのことだかわからなかった。「え、誰がですか」「え、どうしてですか」…子供のような質問を繰り返し、ただただ唖然としてしまった。何度かやり取りした後、ようやく意味を把握し、それからあとはもう涙、涙。

 まだ、そんなお年ではないし、とにかく精力的な方だった。顔立ちはおだやかなのに、言葉は強く、回りをぐいぐいと引っ張っていく方だった。いろいろお仕事させていただいたが、私にとって一番印象的だったのは、ソニーがCLIEをやめ、Palmから撤退するという記事を書かせていただいたこと

 当時、少し早くこのことを知った私は、大変ショックを受けながらも、このニュースをなんとかうまく伝えられる媒体はないかといろいろ頭を巡らせていた。そのとき、「じゃ、うちで書かないか」といってくださったのが、その方だった。すぐに執筆にとりかかったが、内容が内容なだけに、私なりの見方をどう出していけばいいか大変悩んだ。おおかたの意見は、非難だろう。日本最後のPalmメーカーが撤退を決めるということは、つまり日本でPalmが買えなくなるということだ。ユーザーが怒るのは必至だ。ただ、私はそういう記事にはしたくなかった。ソニーはソニーで、日本にPalmが根付くよう、とても努力していたからだ。彼らの努力に、ぜひ敬意を表したい。そのためには、どうまとめればいいか。そして、今回の撤退の理由を、どう解釈すればいいか。

 あれこれ、うんうん悩みながら何度も原稿を書いては捨て、書いては捨て。それを繰り返すうち、つい疲れてウトウトし始めたが、その夢の中で考えがまとまった。「そうか! ソニーはもともと亜流だったのに、他のメーカーが撤退して孤軍となり、はからずしも主流になってしまったのだ。それが、すべての原因だったのだ!」。

 飛び起きた私は、すぐにパソコンにむかって原稿を書き出した。明け方、仕上がった原稿を彼にむけてメールすると、「よし!これでいきましょう!」とすぐに返事が返って来た。彼もまた、ずっとスタンバイ状態で原稿を待っていてくれたのだ。出した原稿は、すぐにWebに掲載され、報道された。やがて、ソニーの当時の担当者から、メールが届いた。「記事を読みました。ありがとうございました」。

 今でもあの記事は、ライター井上真花の代表作だと思っている。そして、その記事を書かせてくれた彼、ずっと待っていてくれた彼のことを、今も恩人だと思っている。彼が6月に亡くなっていたこと、その頃不況の波を受け、苦しい戦いを強いられて大変苦労されていたことを聞くと、実にいたたまれない気持ちになる。ずっとご無沙汰ばかりで、ついにお話もできなかった。今さら何を思ったところで、彼に届くはずはない。できることは、ただただ「安らかにお眠りください」と祈ることだけだ。

 追悼の意を表して、最後にその記事をここに転載しておこうと思う。この記事を私に書かせてくれて、本当にありがとうございました、田中さん。心から感謝しています。

(記事は、折り返します↓)

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2009年11月14日

This is it

 マイケル・ジャクソンのドキュメント映画、「This is it」を観た。

 当初は、この映画を観るつもりはなかった。マイケルが死んでしまったということを再度認識したくなかったからだ。しかしTwitterの発言をみると、この映画を観た人はみんな「よかった!」と褒めちぎっている。友だちと観に行った娘も「もう一度みたい!」と大変興奮している。そんなによいのだろうか。やっぱり観るべきなのだろうか…。悩んでいたら、「上映が二週間延長になった」というニュースが流れた。念のためにと上映映画観を調べてみると、お気に入りの豊洲ワーナーでやっている。もしかして…と予約席を調べたら、そこそこいい席が空いていた。これはもう、行かねばなるまい。観念して、私は重い腰を上げた。

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 映画の冒頭で、まず起用されたダンサーたちのトークが流れた。どのダンサーも興奮していて、中には泣いて言葉にならない人もいた。最後のダンサーは、こう語った。「いまの世の中、つらいことが多いだろ? 生き甲斐はなにかって、ずっと探していた。それこそが、これだったんだ(This is it)」。

 そして、さりげなくマイケルが現れる。歌いながら、軽やかにステップを踏む。リハーサルだから、全部歌うわけじゃない。歌うというより、軽く口ずさんでいるような声。しかしその声が、まさにマイケル。美しく、優しい声だ。自然なステップも、まるで重力を感じさせないスムーズな動き。これこそ、マイケルのダンスだ。リハーサルだから、全力じゃない。それだけに、「力を抜いてもこれほどすごいのか」と、改めて彼の実力を思い知らされる。

 そう、彼がステージで踊り歌う姿は、全盛期だった20数年前となんら変わっていなかった。年をとって体力が落ち、それをどうにかトレーニングで回復させ、なんとか前と同じように踊れるようになった…なんてものでは、決してなかった。まるで20数年のギャップを感じさせない。彼を観ていると、1980年代がまるで昨日のことのようだ。

 リハーサルでマイケルがスタッフに指示を出す内容は、どれもこれも「間」に関するものだった。彼は「間」をとても大事にしていた。動きを止める、速度を落とす、音を消す…そうして出来た「間」が、いかに観客の関心を惹くかということを、彼はよく知っていたからだ。それもまた、彼のセンスなのだろう。そういえば、彼のダンスにもよく「間」がある。

 その人となりは、素直で純粋な少年。大人になっても少年で居続けられたという意味では、たしかに世間の人がいうように「モンスター」だったのかもしれない。しかし、おそらく歴史に残るアーティストは、多かれ少なかれ彼のような一面を持っていたはずだ。だからこそ、人を感動させる作品が作れるのかもしれない。となれば、それも才能の一片。そんな彼を「変人」と扱い、笑い者にしたマスコミに対して、私は改めて憎しみを感じた。

 見終わった後、私は「マイケルの人生は、これでよかったのだ」と思った。マイケルは、長い間、表舞台に立たなかった。しかし、最後にもう一度やってみようと思い、表舞台に立つと宣言し、きっちりステージを作り上げた。だからこそ、こうしてドキュメンタリー映画が仕上がり、人々はそれを観て本当のマイケルの実力を知ることができた。もし、何もせずにそのまま亡くなっていたら、どれほど彼が素晴らしくても、歴史には残らなかっただろう。

 帰り道、私はマイケルの最期を思った。その日、彼はおそらくリハーサルを終えて、「あともう少しで本番だ。よし、頑張ろう!」と思いながらベッドに入っただろう。そして、本番のライブを夢見ながら、ゆっくりと旅立っていったのだろう。そのとき彼は、多くのスタッフに支えられ、愛されて、充実感に満たされていたはずだから、きっと幸せな最期だったに違いない。彼が死亡したというニュースを聞いたとき、ずいぶん胸を痛めたが、この映画を観て「いや、彼は不幸ではなかったのだ」と思えたことが、私にとっては一番の救いだった。

2009年11月28日

世界一美しい花嫁

 本日は、我が社のアイドルであるカコさんの結婚披露宴パーティだった。

 彼女はずっと長い間、この日を心待ちにしていた。一番好きな人と、契りを結ぶ日。その日を最高の一日にするために、途方もない時間と手間をかけた。しかしそれは、自分たちが祝福されるためだけではない。大阪では彼女を育ててくれた親戚や学生時代の友だちのために、そして東京では大人になってからの友だちや新しく家族になる人たちのために、彼女はみんなを幸せにするありとあらゆるサプライズを考え、それを実行した。

 たとえば、来年結婚する友だちと、今年結婚したけれど事情があって式を挙げられなかった姪のために、彼女は手作りのブーケとティアラを用意した。そしてそれを、式の途中で二人にプレゼントした。彼女の姪は、このサプライズに驚いて、嗚咽をこらえながらようやく「ありがとうございます」と言った。この涙には、プレゼントした花嫁自身も、また姪の母も、そして姪の夫の母である私も、みんな思わずもらい泣きをしてしまった。

 また彼女は、新郎のためにもサプライズを用意していた。ウェディングケーキには新郎の愛車であるスーパーセブンがデコレーションされていたし、新郎にケーキを食べさせるための特大スプーンは、スターウォーズに出て来るダースベーダーが運んで来た(新郎は、スターウォーズの大ファンなのだ)。

 彼女は、そんな「びっくり」を会場のあちこちに仕掛けていた。それに気づくたび、私たち参加者は彼女の優しさに深く感銘を受けてしまうのだ。

 式の後、その世界一美しい花嫁は、記念写真を撮るために会場から出た階段に立った。心から幸せそうな笑みを浮かべ、女神のように気高く立っている彼女の姿を見て、表参道を歩く多くの人が立ち止まり、「素敵…」とため息を漏らした。

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