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吉若さんに教えてもらったこと

 本日、BCNランキングの記事にあるコメントで、一昨日に逝去した吉若氏のブログの存在を知った。昨年9月30日にスタートしたこの日記は、1月17日に書かれた最後のエントリまで、ほぼ毎日更新されていた。最後のエントリには、「明日は検査と診察日。29日の予定だったが主治医に状況を話して診てもらうことになった。おそらくそのまま入院だろうと思う」とあった。それから16日後、彼はこの世を去った。

 9月30日の日記に遡り、それから一日分ずつゆっくりと読み進めたが、とにかく驚くことばかりだった。そこには、私が想像していた「闘病日記」とは程遠い、とてもアクティブでエネルギッシュな吉若氏の日常の様子が記されていたのだ。放射線治療を続けながらも新しく会社を起業し、それにともなった登記手続きや顧客の挨拶まわりなど、精力的に活動しているその姿は、健康なはずの私よりよほど活力に満ちていた。入院していたから筋力が落ちたとスクワットをしたり、長い階段を昇り降りしたという文面から、来るべき完全復活の日に備えてコンディションを整えようとする氏の様子が見て取れた。そこには、微塵も「死」の存在が感じられなかった。吉若氏は、最後まで未来を信じ、そこで生きる自分の姿を思い描いていた。

 本当に、なんという精神力、なんという意志の強さだろう。食道とリンパ、肝臓をガン細胞に侵されながらも、ここまで活動できる人がいる。吉若氏のブログを読んだ後、ちょっと気分がよくなった。まるで、マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を見た後のようだった。彼の死を悼む気持ちより、生きて行動することの素晴らしさを教えてもらった感動のほうが強く心に残る……あまりうまく表現できないが、つまりはそういう気持ちだ。

コメント (2)

あつちか:

真花さん、その通りだと思う。自分もいきなり何の前触れも
なく格闘技をはじめた人だけどそれは叔父の死があったから。
身長も高く手もでかくがたいもいい叔父は背のこまい自分には
どこかあこがれの人でした。いますよね?
エネルギッシュで殺しても死なないようなって言われる人。
自分にとって叔父はそういう人でした。
ですがそういう叔父でも病に倒れ、回復を夢見ながらそのまま。

残された人間はそのエネルギーをもらっているのだと思います。
自分は、あこがれをあこがれのままにしたくないと40歳に
なってあの叔父のでかさを目指しています。

真花さん、ファイト!!ですよ! あ、ミスマッチとして真花さんにも
空手初めて欲しいな……絶対廻りどしたん!?と言いそうですね(笑)

真花:

あつちかさん

コメントありがとうございます。叔父さんの志を、あつちかさんが受け継いだのですね。そうやって、人の思いは受け継がれていくのですよね。だとすれば、私は何を受け継ぎ、何を残していけばいいのでしょう。それが、まだわかりません。

空手、ですか。私に空手は、たしかに意外すぎますね(笑)。息子の嫁が、たしか有段者です。彼女に教えてもらおうかな。

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