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惜しい店がなくなるものよ

 友達の荻島氏が「日本で二番目に美味しいカレー屋」と評している店が、来月18日に閉店するという。この店のカレーを愛している方々が、この店のカレーとの別れを惜しんで本日集まるというので、八王子まで足を伸ばした。

 その店の名は「これく亭」。住宅街の中にポツンと建っている、とても目立たない店だ。店内のインテリアはアジアンテイストにアレンジしてあるが、もとはお寿司屋さんだったとのこと、奥の部屋は見事に和室だったりして、とても面白い。

 本日集まった人数は、10数名。おそらく6〜8名用だと思われる部屋になんとか全員入ろうとするが、どうにも収まらず3名だけ別テーブルになった。基本メニューは、野菜カレー、キーマカレー、ホットチキンカレーの三種で、それ以外に季節のカレーというものがある。私はその中のキーマカレーを頼んでみた。

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 一口食べて、思わず「美味しい!」と大声をあげてしまった。これが、本当に美味しいのだ。なんと表現すればいいかわからないが…辛いのに優しく、味わい深い。カレーの中に立つサフランライスピラミッドは、あっという間に平地になった。

 ほかにチキンシチューと野菜シチューがあり、ついでにこれも頼んでみんなで分けあった。シチューがまた、なんとも優しい味でほっとした。食後のチャイも、はっとするほど美味しかった。この店は素材にこだわり、牛乳はしぼりたてのジャージー牛乳を使っているとのこと。スパイスもすべて店のマスターが自分ですり、混ぜあわせているというから、カレーにしろ、チャイにしろ、そのブレンドの塩梅が絶妙なのかもしれない。

 今日はじめて知ったこの店だが、もうまもなく閉店になる。こんな美味しいカレーを食べさせておいて、もうなくなるなんてひどいわ!と愚痴のひとつも言いたくなる。もう二度と食べられないなら、知らずにいたほうが幸せだったかもしれない。いやいや、そんなことを言ってはいけない。やっぱり知っておいてよかった。こんな貴重な体験をさせてもらって、文句を言っていてはバチがあたる。今日お誘いくださった荻島さん、同席させていただいた皆様、美味しいカレーを作ってくださったマスター、本当にありがとうございました。

 最後に、マスターが作った閉店のチラシを載せておくことにする。もしこの日記を読んで、このカレーが食べたくなったら、今すぐ決断して行動に移すことをおススメしたい。だって本当に美味しいんだし、それがもうすぐなくなってしまうのだから。

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コメント (4)

you:

今日はあまりお話できませんでしたが、カレーおいしかったですね!

閉店は非常に残念。
もう一度行ってみようかと、密かに計画中です。

Gustav:

参加くださり、ありがとうございました。

このお店、実は過去に一度引退閉店し、常連さんの熱いリクエストで再開したんだそうです。6年ぐらい前だそうです。

最盛期には複数の店舗をお持ちだったのだとか。

その頃にこのお店と出会いたかったなぁと思います。

真花:

youさん

いいですね! 私も、行きたい! 
あの味がもう食べられないなんて、悲しすぎる!

Gustavさん

幹事、本当にお疲れさまでした。
あれだけの人数ですので、さぞ大変でしたでしょう。
ギリギリに参加させていただき、感謝です。

そうですね、私ももっと前に行けばよかった!
近くにあったら、間違いなく常連になっていますね。

あつちか:

うまい店が店主が体力の限界を感じて閉店するとき
なんともいえない哀しみと今までの感謝が産まれますよね

そして行きつけの店があったということがどれだけたぐいまれなことかと
びっくりさせられます。

今回の場合、なんだってぇえええ、こんな店があったのお!もっと
早く巡り会いたかった!的なお話だけど、これもまた運命。
一期一会って実感しますね

自分もいいとしになってます(笑)死ぬまでに心おきなくこの世の
美味しい物は食べ尽くしたいです

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