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おのえさんのこと

 2010年の仕事始め。まだ本調子ではないからゆるゆると進めていこうと思っていたが、どうもそうもいかないらしい。いきなりトップスピードで走ることになり、夕方には息切れ。休みの間、風邪でずっと寝ていたせいで、体力がかなり落ちている。ひっそりとリハビリしながら、早くなじんでいかなければ。

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 ところで、今朝ちょっと嬉しいことがあった。

 息子たちがまだ赤ん坊の頃、同じ社宅に住んでいた奥様と、とても仲良くしていた。当時、彼女は今の私ぐらいの年齢で、お子様がいなかったせいもあって、うちの息子と娘を自分の子供のようにかわいがっていた。まもなく我が家は引っ越したが、それでも彼女は自転車を走らせて頻繁に遊びにきてくれた。娘も息子もよくなついて、まるで家族のようだった。

 しかしそれからいろいろあって疎遠になったけれど、年賀状の交換だけはずっと続けていた。今年、彼女からの年賀状にメールアドレスがついていたので、娘と息子の写真をつけて送ってみた。幼稚園の頃の二人しか知らない彼女だから、きっと喜ぶだろうと思ったのだ。

 今日、その彼女からメールの返事が届いた。「みー君は童顔ですネ。みずほはきれいになりましたネ」とのこと。私の写真も見たいというので、できるだけ写りのいい写真を選んで送ったら、またすぐに返事がきた。そのメールには、彼女の写真が添付されていた。

 もう65になるというのだから、どんなにか変わっただろうとドキドキしながら写真を開いてみたら、そこには20年前と変わらずおしゃれでかわいい彼女の顔があった。脚が悪くなったというから、歩けないかと心配したが、きれいな花時計の前に立つ彼女の脚はとても健康そうで、ほっとした。そして、とっても嬉しくなった。娘に「ほら、おのえさんだよ」と見せたところ、「あっ!思い出した!そうそう、この人だ」と、彼女も嬉しそうだった。彼女が変わらずにいてくれたことに、心から感謝した。

 今度、彼女に会いに行こうと思う。できれば、娘や息子も連れていきたい。自分の子供のようにかわいがっていた彼女だから、どんなに喜ぶだろう。それを思うだけで、胸の奥が温かくなる。こういうつながりっていいな。

コメント (3)

うな:

メールやネットが普及しすぎて、人と人のつながりが薄くなってきているのを感じているので、こういうお話は、心が温まります。

会いに行ったら、きっと喜んでくれるでしょうね!

坂脇 秀治:

年賀状の交換をしていた、という人間思いの一面が素敵だ、とまず思いました。次に、歴史はお金で買えないというような思いをしました。
というのも、私も似たような経験を高校時代にしたことがあるのですが、2〜3年、年賀状を交換したものの、あとは私が出さずじまいになって、縁が切れてしまったのです。
年頭にこのような日記を読むと、今年からは人を大切にしなくちゃな、とつい考えてしまいます。

真花:

うなさん

コメントありがとうございます。
最近は年賀状を出す人が減っているようですね。
メールで年始のご挨拶を頂くことが増えました。
ちょっと寂しい気がしますが、時代なのでしょうね。

坂脇さん

コメントありがとうございます。
似たような経験がおありなんですね。それは素敵!
今からでも年賀状を出してみてはいかがでしょう。
きっと喜ばれると思いますし、よいご縁になるはず。

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