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Bar Project



 ことの発端は、昨年、私が書いた「Barってどんなもの?」というmixi日記。「なんでみんなお気に入りのBarがあるの? そもそも、どういうときにBarにいきたくなるの?」と書いたところ、作家の阿川大樹さんが、「じゃあ、僕が教えてあげましょう」と名乗りをあげて、このプロジェクトが誕生した。


 本当は、昨年末に決行予定だった。ところが残念なことに、その前々日に私が肉ばなれで歩けなくなり、泣く泣く見送った。それが今年になって再度話題になり…というより、私がしつこく「ねーねーいきましょうよー」と食い下がり、阿川さんの時間が空いた瞬間を狙ってリベンジすることになった。


 阿川さんが待ち合わせに指定したのが、TOPS HOUSEのBeer Bar。といっても、ここがお目当てのBarではなく、待ち合わせに使うのに便利だから…とのこと。19時まではビール3種が1杯400円と、コーヒー並みのお値段で楽しめるそうだ。到着早々、黒ビールで乾杯し、「少しお腹になにか食べ物を入れておきましょう」ということで、次の店に向かった。


 食事は、歌舞伎町まっただ中にある本格湖南料理の店、湖南菜館にて。歌舞伎町案内人、李小牧という人が経営するお店だそうで、ご本人にもお会いできた。一見芸能人のような、華やかなルックスの男性。聞けば、本もたくさん出版しているという。不勉強でごめんなさい。この店では、毛沢東が愛した『湖南風豚肉の角煮』と、ソラマメの炒め物を食べた。どちらも美味しかったけれど、ソラマメのほうは辛すぎてあまり食べられなかったのが残念。


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 食事のあとは、いよいよお目当てのBarへ。阿川さんのお気に入りのお店は、新宿ゴールデン街にあるという。私にとっては、初ゴールデン街。足を踏み入れた途端、きょう声をあげてしまった。狭い路地に立ち並ぶ店、店、店。そのどれもがノスタルジックな味わいのある建物で、「昭和」にタイムスリップしたような気持ちになった。


f:id:mica:20090306110606j:image※撮影失敗でボケてます。ごめんなさい。


 阿川さんがその中の一軒のトビラを開け、狭い階段を上がっていくと、ちいさなちいさなお店があった。気持ちのいい笑顔のバーテンさんの前にカウンターがあり、そこにお客さんが3名。私たち2名が加わると、すでにお店は満席状態だ。席に座ると、阿川さんが私のために「アルコールが強くないけれど、大人に似合うカクテルを」と注文してくれた。出て来たのは、マンゴーと柑橘系をミックスした、少し甘くて優しい味のカクテル。たしか阿川さんは、ラムをベースにしたカクテルだったと思う。そこで、改めて乾杯。それから、出会った頃のことや作家の生活、ライターと作家の違いなど、とりとめのない話をした。


 談笑しながら楽しい時間を過ごし、ふと時計をみると、もう23時半。慌てて店を出て、駅に向かった。阿川さん、口惜しそうに「あと2軒、連れていきたいお店があったのに、1軒目で長居しすぎた」と一言。Barを何軒もハシゴすることを、「バーホッピング」というそうな。実はその言葉も、私にとっては初耳だった。阿川さんは口惜しそうだったけれど、私はそうでもなかった。だって、今日全部回ってしまったら、次のプロジェクトにお誘いする理由がなくなってしまう。「いいじゃないですか、また来ましょう」と笑顔でお別れし、帰途についた。