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西の魔女、弱気になる



 私の両親が、私の従兄弟の結婚式に出席するため、熊本から上京してきたのが一昨日。昨日は、東京ディズニーランドのオフィシャルホテルで行われた式に出席し、夜は、孫二人とそれぞれの恋人にご対面。そして今日は、午前中に家を出発し、飛行機に乗って熊本に戻った。


 あっという間の三日間。普段、のんびりとした田舎で暮らしている彼らが、いきなり東京の人混みの中に放り込まれ、人々のスピーディな動きにとまどいながらもついていこうとするものだから、すっかり神経がすり減ってしまったようだ。


 ところで私の母は、常々自分のことを「西の魔女」と呼んでいる。その名に恥じないパワーの持ち主で、いつも超人的な行動力で回りを圧倒していたのだけれど、今回はさすがの魔女も、エネルギーが尽きたらしく、今朝は起きがけに目眩がして、まっすぐ歩けなくなっていた。


 気持ちはいたって元気だけれど、肉体的には、やっぱり75歳。普段は忘れているその年齢を、今回、自分でも思い知ってしまったらしく、「もう、旅行にもいけない年寄りになったのか」と、しょんぼりした様子。いつも強気の彼女が、弱音を吐いたりするものだから、なんだか私まで気持ちが凹んでしまった。


 …でも、そんな弱気も、きっと一時的なもの。今年の夏あたりには、また海外旅行の企画をたてているような気がする。いや、ぜひそうであってほしいと思う。