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安楽椅子探偵と忘却の岬・解決編



 まずは、私が送った回答から。



犯人●都井研作


プロセス●


岬には19時まで卓也がいたので、殺害は別の場所で行われた。付近には、卓也の足跡の上に車輪の後が残っていた。台車は壊れていたので、これは車椅子の車輪。つまり、死体は車椅子に乗せられ、忘却の座に運ばれた(犯人は立石のブーツで歩き、帰りは車椅子に乗って帰った)。立石は警察に電話しようとしたが携帯がつながらず、電話を借りるために18時頃宗谷家に立ち寄り、殺害された。凶器は、庭の階段にあったブロック(事件後、1つなくなっている)。死体は倉庫の引き戸の中の肘掛椅子に座らせた(衣装ケースは壁際におき、白い布で隠した)。犯人は、18時〜19時の間に宗谷家にいた人間。都井が庭から離れる20分から40分間でなければ、都井以外の人間は不可能。泰江は25分から10分間、台所でメイドと立ち話をしたので、メイドと泰江は除外。正太郎は足が不自由で、卓也の部屋に花が置けないので除外。真紀は可能だが、携帯の着信音を知らないので電源を切る理由がない。つまり、犯人は都井自身。



 土曜の夜中にオンエアされた番組を録画し、日曜日の昼頃やってきた息子と共にじっくり鑑賞。途中までほぼ正解だったが、最後の最後、犯人を限定する決め手が違っていた…とても残念だった。ただ、いくつか疑問点が残った。



  • 携帯の着信音が爆音だと知らなくても、死体を隠すときには念のため携帯の電源を落とすのでは?(自分の回答にも入れたけれど、実は納得していない)

  • あとで卓也がストーブを取りにいくということを知らなくても、途中で誰かふいに倉庫に入ってくる可能性を考えると、そのまま死体をおいておくのは憚られるはず。引き戸の奥に入れるのでは?

  • 18時〜18時20分まで運転手は庭で掃除していたから、犯行可能な時間は運転手が庭にいなかった20〜40分の間。立石が屋敷についたのは18時前後のはずで、それから20分まで誰にも声をかけずにウロウロしていたとは考えづらいし、たとえ20分になってからきたとしても、25〜35分まで奥様と話をしていたはずの亜沙子が立石を殺せる時間はたったの5分。その短い時間で、彼の話を聞き、殺そうと判断し、殴り、殺人の形跡を消し、死体を倉庫に運んで引き戸の中にいれ、台所に戻れるのだろうか。


 以上3点について納得のいく回答が見つからないので、なかなか気分がすっきりしない。