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実は「楽しい」が大事だった



 「なるほど、こうやってみんなiPhoneが欲しくなっていくのか」と、日々実感している。もともとtouchもiPhoneも興味なかったはずなのに、しかもWILLCOM 03買ったばかりだというのに、気づけばiPod touchを触っている私。これまでのPDAの経験から無線LANなんて使わないと思っていたけれど、気づけばいつもネットに接続しているし。幸い、自宅も事務所も無線LAN環境が整っているので、ほぼiPhone状態。違うのは、カメラとスピーカーがないっていうことぐらいで。


 一番楽しいのは、やはりアプリのインストールか。まだ勇気がないので、とりあえず無料アプリばかり試しているけれど、数は順調に増えてきている。今日入れたのは、「mixi」と「Facebook」と「BreakClassic」と「Solitaire」の4本。よく使っているのは、サイコロを振って遊ぶ「Poker」。カラカラという音が聴きたくて、わざわざイヤホンをセットして遊んでいる。


 昨夜、たまに開催されるPDAオフに参加した。11名中、iPhoneユーザは5名、iPod touchが2名。お互いにアプリを見せ合ったり、アートワークを自慢したりして、大変楽しそうだった。これまでも、このオフ会では数々のPDAが登場し、その中身を自慢したり、情報を交換したりしていた。しかし昨夜は、とくにみんな楽しそうに愛機を見せ合っていたような気がする。これが、おそらくiPhoneの一番大きな特徴であり、魅力なのだろう。つまり、ただただ「楽しい」のだ。とてもあいまいな表現で申し訳ないけれど、とどのつまりはそういうことだ。


 「便利」と「楽しい」を比べたら、一見「便利」のほうが購買意欲をそそるように見える。以前のPDAメーカーは、この罠にすっかりハマって「いかに便利か」「いかに実用的か」ということに終始していた。しかしふたを開けてみると、意外とみんな「便利」より「楽しい」ほうが好きだった。携帯電話の用途がメールやゲームがメインだったり、電車の中でゲーム端末を使っている人が多いということだけでも、そのことがよくわかる。つまり、いかに楽しめるかということが、お財布の紐をゆるめるバロメータだったのだ。