お出かけ先でちょっと休憩したいなと思ったときに探すのはコーヒーが飲めるお店であることが多いのですが、以前から気になっていた和カフェに行ってみることにしました。
扉を開けた瞬間から凛とした空気が漂っていて外の喧騒から切り離されるような感じです。
店内には6人ぐらいが囲めるほどの大きめのテーブルとカウンター席があります。
「ひとりでやっているので、少しお待たせします」
とわたしたちに声をかけられたあと、先のお客様に向かうスタッフさん。わたしたちはその方たちへお茶を出す様子をカウンターの端っこのほうで見ていました。
カウンターにある茶釜から柄杓(ひしゃく)でお湯を汲み、湯冷ましの器にいれて温度を調整する。それをあらかじめあたためていたであろう急須に注ぎ、小さなストップウォッチをカチリと押す。それがデジタルのものではなく手押しであることも素敵だなと思いました。タイミングを見計らって、急須から伝わる温度を手で確かめて、お茶碗に注ぐ。急須をやさしくくるりくるりと回して最後の一滴まで。
その所作のすべてがとても美しくていつまでも見ていられる!と思いました。
さて、次はわたしたちの番です。
わらび餅とお茶のセットを注文するつもりでいたのですが、お茶はいろいろ選べますと言われて悩んでしまったのでおすすめのものを聞いてみました。
「今なら鹿児島、知覧の煎茶の新茶がおいしくて、アイスがおすすめです」とおっしゃるので「ぜひそれで!」となりました。
すると、先ほどと同じように茶釜からお湯を汲みあげて丁寧に丁寧にお茶を煎れてくださいました。たっぷりの氷を入れたうすはりグラスにお茶を注いで、軽くステアして、さらに氷を足して、ようやくわたしの目の前に。
おぉ、なんと美しい水色(すいしょく)。鮮やかなグリーンがもうそのおいしさを語っています。アイスにするとどうなるのかなと思っていた香りもしっかり立っています。そのあとキッチンで練ってきたばかりのわらび餅がやってきました。
できたてのわらび餅はほんのり温かく、冷たいお茶とのコントラストもいい感じ。そして、あっという間に口の中に消えていきました。おいしいものは儚いのです。
あんなに丁寧にお茶を煎れてもらうことなんてめったにないけど、ちゃんと煎れるお茶っていいものですね。おうちでももう少し丁寧に煎れてみたくなりました。まずは風炉と茶釜を買えばいいかなぁ。(形から入るスタイル)
今回のことで和カフェもいいなと思ったのでまたこういったお店を探してみようと思います。