「少女漫画・インフィニティ」展に行ってきました

スタッフコラム

友だちとふたりで、国立新美術館で開催中の「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展」に、行ってきました。同じ建物では「ルーブル美術館」の展覧会も開かれていて、そちらは大盛況。一方こちらはそれほど混んでおらず、当日券を買って、すぐに入ることができました。

会場はとても広く、ゆっくり見ていたら何時間でもいられそうです。そうとは知らずに最初のほうでじっくり見ていたら、時間がどんどん過ぎていきました。友だちの新幹線の時間が迫っていたこともあり、最後のほうは駆け足で見ることに。公式サイトによると、モノクロとカラーを合わせて800点以上の原画が並ぶとか。これから行く方は、時間配分を考えて回ることをおすすめします。私も、そうすればよかったと反省しています。

原画の美しさに魅せられる

いちばん見たかったのは、山岸凉子さんの原画です。とくに『日出処の天子』が好きで、その美しさに見とれてしまいました。漫画を見ているというより、浮世絵を見ているような感覚。いや、もうほとんど日本画です。厩戸皇子は恐ろしくも美しい人ですが、原画で見ると、その迫力がさらに増します。引き込まれそうな魔力を感じました。

萩尾望都さんの作品で好きなのは『百億の昼と千億の夜』。なかでも阿修羅が好きだったので、原画を見られたのはうれしかったです。『半神』も好きな作品で、原画を見ながら胸がきゅっとなりました。一緒に行った友だちが「これは江戸川乱歩の『孤島の鬼』と似たモチーフだね」と言っていましたが、確かに。ただ切なさは、こちらのほうが上かもしれない。最後の台詞が泣けます。

大和和紀さんの作品は、『はいからさんが通る』しか知りませんでした。『源氏物語』を漫画化した名作として知られている『あさきゆめみし』はまだ読んでいなかったのですが、原画の美しさに目を奪われました。山岸凉子さんの『アラベスク』も、同じく未読。この2作品は、これから読まなくちゃと思っています。

なぜこの三人?と思ったが

実はこの3人が同じ展覧会に並ぶことを、少し不思議に思っていました。とくに大和和紀さんは、ほかの2人とは毛色が違うという印象があったからです。しかし現地で「あさきゆめみし」の美しい絵を見ると、ほかの2人の絵に通じるものを感じ、納得しました。日本画のような美しさという点でいえば、この3人の共演は「あり」だったのかもしれません。

急ぎ足で見てしまったので、機会があればリベンジしたいところです。前期と後期でカラー作品の展示替えがあるようなので、タイミングを見て再訪しようと思っています。今度こそ時間配分を間違えずに、ゆっくり見たいです。


少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展

  • 会期:2026年10月28日(水)~2027年2月8日(月)
  • 前期:~12月14日(月)/後期:12月16日(水)~(カラー作品は展示替えあり)
  • 会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
  • 休館日:毎週火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始ほか
  • 公式サイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2026/shojomanga/
井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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