チームラボプラネッツで五感を刺激される

大学時代の友だちと一緒に、チームラボプラネッツに行ってきました。この場所に行きたいと提案した友だちは、地方在住。私を含め、東京近郊に住む他の3人は、チームラボプラネッツの存在を知りませんでした。東京にいない人の方が東京のイベントに詳しいという謎現象です。

建物の中に入ると、まずロッカー室に案内されます。なかで水に濡れるシカケがあるので、靴や靴下、荷物はロッカーに預けていってほしいとのこと。いったいなにが起きるのかとドキドキしながら準備しました。

そしていよいよ中へ。まずはWater Areaから。暗い廊下は少し上り坂になっていて、水が流れています。足元に気をつけながら歩いて行くと、目の前に水の柱が現れます。

そのあと、光の点描画が上下左右にどこまでも広がっていく部屋へ。いわゆるテーマパークのアトラクションとは違って、はっきり進むべき道が示されているわけではありません。どこに行けばいいかわからないまま、気になるほうへどんどん歩いていきます。音楽が響き、その音に呼応するかのように変わる光の絵。宇宙空間に漂っているような気分になります。

まるでプラネタリウムのような部屋では、床に寝転んでぼーっと天井に映る季節の花々を眺めました。四季折々の花は、咲き、散り、季節が変わり、別の花が咲きます。咲いている花はきれいだけど、散っていく花は美しい。「花は散ってこそ」という言葉が頭に浮かびました。

泳ぐ錦鯉(もちろん映像)を眺める部屋では、水の中にジャブジャブ歩く楽しさに夢中になったり。

Garden Areaは、不思議な卵(?)が並ぶ温室を眺めたり

植物が天井からぶら下げられている部屋では、寝転がって下から植物を見上げたり。この部屋に入ったとき、ひとりは「わあ、きれい!」と喜び、もうひとりは「わ、気持ち悪い」と目を閉じて「ほかの人には、これがきれいに見えるの? ほんとうに?」と何度も問いかけていました。よほど驚いたのでしょう。感性ってこんなに人によって違うんですね。

そのほか、ビーズクッションが敷き詰められたような部屋で転がったり、大きな風船が漂う部屋で遊んだりしました。

マスクをつけていたのでわかりにくかったんだけど、嗅覚も刺激されていたような気がします。水ジャブの道は夏のプールの香りがして(←多分これは演出ではない)、ほかの部屋では友だちが「ローズマリーの香り」というと、別の友だちが「消毒液の匂い」と言い、人によってこんなに感じ方が違うのねと笑い合ったりしました。

この場所は、一緒に行く人によって体験が変わるような気がします。ぜひまた別の人と行ってみたいな。

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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