
秋葉です。マイカでは、年に一度、線虫検査「N-NOSE」を受けることにしています(昨年の結果については、こちらの記事でレポートしています)。今年も9月に検査を受け、その結果が10月4日に郵送されてきました。
昨年同様、今年も問題ないだろうと思いつつ封を開けてみたら、こんな結果が。

なんとE判定、つまり「高リスク」という結果が出てしまいました……。
ちなみに2022年7月以降、判定結果後の検査推奨(参考)が変更されたようです。どう変わったかというと、昨年まではC判定だと高リスクと診断され、人間ドッグなどの検査を推奨されていましたが、今年7月以降はC判定のうちC1、C2は線虫検査を再度受けるようにというレベルまで下げられ、C3以降が人間ドッグなどの検査を推奨されるようになったとのことでした。
しかし僕の場合、判定結果はEです。堂々たる「高リスク」です。この結果を見ると「あなたは癌です」と断言されているような気さえします…。
ということで、昨年の井上同様、PET検査を受けることにしました。日本医科大学健診医療センターに電話をすると、10月28日に空きがあるとのこと。結構先になってしまうなあと思いつつ、予約を入れました。
PET検査の詳細は上記の記事に書かれているので、ここでは割愛します。井上から聞いてはいましたが、実際受けてみると本当に暇でした。待ち時間が途方もなく長く、しかもスマホやタブレットは持ち込み禁止ということで、ただただぼーっと時間が過ぎるのを待つしかありません。…といっても、僕はほとんど寝ていましたが。
検査結果はわりと早く、3営業日で届きました。結果は問題なしとのことで、とりあえずひと安心。ただ5mm以下の癌細胞はPETでも検出が難しいそうなので、これで完全にOKということではなさそう。とはいえ、5mm以下の癌細胞がPET検査で検出されるサイズになるまで2〜3年かかるそうなので、このあと数年は検査しなくてもいいってことですね。
さて、今回のN-NOSE検査を通してわかったことを、個人の感想として少し書かせていただきますね。
通常、病院の診察では「病気か否か」をジャッジします。しかしN-NOSEがジャッジするのは「リスク」です。この「リスク」がとても厄介で、リスクをゼロに近づけるには、多くの努力とお金、時間がかかります(ちなみにPET検査にかかる費用は約15万円です)。
たとえば「PETでは問題なしと言われたが、もしかするとたまたま見つからなかっただけかもしれない」なんて思い始めると、また不安になってしまいますよね。しまいには「何か見つかるまで安心できない。でも見つかったら安心できない」ということにもなりかねません。そんな状態はストレスMAXだから、それこそ癌になってしまいそうですよね。
もちろんN-NOSEの検査結果が「問題なし」であれば「安心を買う」こともできますし、ヘルスケア系のスタートアップに協力したいという感覚でN-NOSEを使うというのはありだと思います。ただ正直、検査結果とリスク評価は違うという感覚を持っておかないとしんどいかなぁ……とも思います。
N-NOSEは、癌リスクを調べるための検査であり、癌かどうかを知るための検査ではありません。結果に一喜一憂するのではなく、癌検査を定期的に行うためのきっかけ程度に考えるのがいいのかもしれません。
こういった新しいサービスは、そのサービスが提供しているものの本質を理解した上で、検査結果が出た時にどうするかまできちんと考えていかないと、上手く活用できないのではないかと思いました。