PDAの黎明期を下支えした「恵梨沙(えりさ)フォント」が25歳に。その誕生秘話とは?

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の黎明期、ユーザーたちが使いたいと願ったデバイスは、常に海外にありました。そのとき最初の難関になったものは、なんだと思いますか?……日本語化、と答える人は多いと思います。しかし本当は、その前に必要な物、つまり「文字(フォント)」だったんです。

日本語を表示・入力するには、日本語化システムが必要です。しかし、たとえそれを準備できたところで、肝心のフォントがなければ、なんともなりません。今となっては、想像だにできないことだと思いますが、当時はこの「フォント」がなかったんです。

この壁をどうにか突破しようと立ち上がったのは、パソコン通信最大手として人気を博した、「NIFTY-Serve」のFHPPCフォーラムに集結したヘビーユーザーたち。「ないものは作ればいいんじゃない?」というシンプルな提案は、多くの人たちの手によって少しずつ現実のものとなり、ついに「恵梨沙フォント」が生まれたのです。

今回、PDA博物館に登場するのは、当時FHPPCフォーラムのシスオペであった、NORI氏。HPのミニPC「HP95LX」を日本語化する際に誕生し、その後、PDAの日本語化に欠かせない存在としてPDA業界を下支えしてきた、「恵梨沙(えりさ)フォント」の誕生秘話に迫ります。

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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