歪んだ淫魔の吊し方

 

歪んだ淫魔の吊し方 (乙女文庫)

歪んだ淫魔の吊し方 (乙女文庫)

 

 「ん。ちゅ。ちゅちゅ……」 下着越しに、くちびるで俺の輪郭をなぞり上げる。「ぺろり」 ちょっと驚くほど長い舌を見せて、柔らかい粘膜で先端の丸みを包む。じわじわと、唾液が布地を侵して俺に浸み入って来る。「ん……くちゅ……」
 もはやハダカと変わらぬように、口に含み、もてあそび、味わう。欲深な舌が離れるたびに、蜜がきらきらと糸を引く。意識をそらそうとしても、感じる熱を、疼きを、どうしようもない。俺を浸している、デイの体液。人外が与える、快楽の美酒。獲物を酔わせるための……。

 新進気鋭のBL作家、樹都(いつきのみやこ)が送る、「淫魔シリーズ」第四弾。史上最強の誘い受け淫魔「デイ」と、フリークスフリークの「エフ」は、突然二人組の男に襲われた。エフは、相手の要求をのむ交換条件として「ここでデイとやらせてくれ」と申し出る。

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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