車中泊の電源問題を一気に解決!EcoFlow 500Wオルタネーターチャージャー実体験レポート

スタッフコラム

車中泊やキャンプで一番頭を悩ませるのが「電源の確保」ではないでしょうか?スマホの充電はもちろん、冷蔵庫や電気毛布、照明など、快適に過ごすためには電力が欠かせません。今回は、そんな悩みを一気に解決してくれる画期的なアイテム「EcoFlow 500Wオルタネーターチャージャー」を実際に取り付けて使ってみた体験をお届けします。

サブバッテリーシステムの課題を解決する新発想

これまで車中泊で本格的な電源システムを構築しようとすると、サブバッテリーシステムを組むのが一般的でした。しかし、この方法には多くのハードルがありました。

まず必要な機器の多さです。サブバッテリー本体はもちろん、走行充電器、インバーター、バッテリーモニター、ヒューズボックス、配線材料など、揃えるべきパーツが膨大で、知識がないと何から手をつけていいかわからない状況でした。さらに、これらの機器を適切に配線し、設置するには相当な技術と時間が必要です。

加えて重量の問題も深刻でした。サブバッテリーシステム一式を組むと、かなりの重量となります。車検時の重量制限を考えると、いちいち機器を取り外す必要があるのかという問題も発生します。キャンピングカーのように最初からそういったシステムが組み込まれていれば良いのですが、一般車両に後付けするとなると、これらの課題は避けて通れませんでした。

なぜこのオルタネーターチャージャーを選んだのか?

そんな中で出会ったのが、EcoFlowのオルタネーターチャージャーでした。実は昨年、EcoFlowから最大800W出力のモデルが発売されていたのですが、いくつかの理由で見送っていました。対応できるポータブル電源が限られていたうえ、一般的な車のオルタネーターでは800Wの出力は現実的ではないと感じていたからです。何より価格が高額すぎるというのが大きな理由でした。

そんな中、今年4月に発売されたのが500Wモデル。出力は控えめになったものの、汎用性が大幅に向上し、価格も66,000円(税込)と現実的になりました。何より、EcoFlow製以外のポータブル電源にも対応するという点が決め手となりました。

ただし、EcoFlowは定期的にセールを開催しており、その際には半額近くまで価格が下がる商品も少なくありません。私も実際にセールのタイミングを狙って購入したので、購入を検討される方は公式サイトなどチェックして、お得なタイミングを見計らうことをおすすめします。

ポータブル電源×オルタネーターチャージャーという新しい選択肢

このオルタネーターチャージャーとポータブル電源を組み合わせることで、従来のサブバッテリーシステムが抱えていた課題を一気に解決できました。

まず、必要な機器がシンプルです。オルタネーターチャージャー本体とポータブル電源があれば、それだけで現実的な電源システムが完成します。複雑な配線や専門知識も必要ありません。

重量の問題も大幅に改善されました。オルタネーターチャージャー本体は1.6kgと軽量で、ポータブル電源も必要に応じて車外に持ち出すことができます。車検時に重量を気にする必要もなく、普段使いでも負担になりません。

さらに、ポータブル電源は家庭でも使用できるため、災害時の備えとしても活用できます。サブバッテリーシステムでは実現できない柔軟性があるのも大きなメリットです。

取り付けは意外と簡単!DIY初心者でもOK

「車に穴を開ける」と聞くと、かなりハードルが高そうに感じますよね。実際、私も最初は躊躇していました。でも、やってみると意外と簡単でした。

今回はハイエースの助手席を上げて作業スペースを確保し、鉄板に32mmの穴を開ける作業から始めました。必要な工具は32mmのホールソーと電動ドリル、そして32mmのゴムグロメットと錆止め用のペイント塗料程度です。

作業手順としては、まず適切な位置に穴を開け、ゴムグロメットを取り付けて錆止め処理を施します。その後、オルタネーターチャージャーを付属のケーブルでバッテリーに接続するだけ。作業時間はわずか30分程度で、穴を開けてケーブルを繋ぐという、思っていた以上にシンプルな作業でした。

もしDIYに不安がある場合は、オートバックスなどのカー用品店や地元の車屋さんに相談してみてください。多くの店舗で取り付けサービスを行っているはずです。工賃を考慮しても、得られるメリットを考えれば十分に価値のある投資だと思います。

充電効率が4倍にアップ!その効果は絶大

取り付け前後の変化は驚くほどでした。従来のシガーソケット経由では充電出力が約100W程度で、1000Whのポータブル電源をフル充電するには10時間以上かかっていました。ところが、オルタネーターチャージャーを使用すると充電出力が約200W〜400W(最大500W)となり、同じ容量のポータブル電源がわずか2〜3時間でフル充電できるようになったのです。

この差は本当に大きいです。これまでは充電のために快活CLUBやRVパークを頻繁に利用していましたが、その必要性が大幅に減りました。移動時間が充電時間になるので、時間の有効活用にもつながります。特に長距離移動が多い方にとっては、この効率化は計り知れないメリットがあるでしょう。

多彩なポータブル電源に対応する汎用性

付属のXT60ケーブルにより、EcoFlowのDELTAシリーズやRIVERシリーズはもちろん、他社製のポータブル電源にも対応します。我が家のように複数のポータブル電源を使い分けている場合には、この汎用性は非常にありがたいポイントです。

一つのチャージャーで複数のブランドのポータブル電源に対応できるため、機器の統一を図る必要がなく、既存の設備を活かしながら充電効率を向上させることができます。これは特に、段階的にポータブル電源を増やしてきた方にとって大きなメリットといえるでしょう。

安全性への配慮も万全

車載機器として重要なのが安全性です。EcoFlow 500Wオルタネーターチャージャーは低電圧保護機能によってメインバッテリーの過放電を防止し、オルタネーターの負荷に応じて出力を自動調整する機能も備えています。さらに、EMC Class B認証を取得しており、車載機器への電波干渉を最小限に抑制します。

また、耐熱性に優れたGaN技術を採用することで、発熱を抑えた高効率な電力変換を実現しています。2年間の保証も付いているので、長期間安心して使用できる点も安心材料の一つです。

車中泊の可能性が広がる一台

このオルタネーターチャージャーを導入することで、電源確保の選択肢が一つ増えました。もちろん、ソーラーパネルやポータブル電源の直接充電など、他の方法と組み合わせることで、さらに安心して車中泊を楽しめるようになります。

車中泊を頻繁に楽しむ方、複数のポータブル電源を使い分けている方、移動時間を有効活用したい方、そして電源確保に不安を感じている方には特におすすめです。従来のサブバッテリーシステムに比べて、導入のハードルが格段に低く、それでいて実用的な電源システムを構築できるのは大きな魅力です。

車に穴を開けることへの心理的ハードルはありますが、得られるメリットを考えれば十分に価値のある投資だと感じています。購入を検討される際は、EcoFlowの定期セールのタイミングを狙うことで、よりお得に手に入れることができるでしょう。車中泊の電源問題でお悩みの方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

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