「哲学する町」プロジェクト発動!

7月16日、秩父・横瀬町「Area898」で哲学カフェ「哲学する町」が開催されました。

「哲学する町」とは、「よこらぼ」採択プロジェクトの1つ。「よこらぼ」とはまちづくりの実証試験などを行いたい団体に対し、横瀬町がその機会や場所を提供し、支援するというもの。

以前から哲学カフェの可能性に着目し、「哲学カフェ@神保町」にも参加していた東洋大学の吉田教授は、「よこらぼ」に「哲学する町」というアイデアを提案。協議の結果、見事採択となり、7月16日に第一回目の哲学カフェを開催する運びとなった訳です。

そこで、「哲学カフェ@神保町」でファシリテーターを務めていた私にお声がけいただき、今回、ファシリテーターとして参加することになりました。

会場は、横瀬町「オープン アンド フレンドリースペースAria898」という施設の一角。とてもおしゃれな建物でした。

中にはコワーキングスペースやキッチン、ピアノ、ステレオ、ブランコなどがあります。まるで大人の遊び場のよう。

哲学カフェを開催した場所は、こんな感じ。テーブルや椅子があちこちにあり、20〜25名程度であればゆったり座って参加できるサイズでした。プロジェクターなどの機器も用意されていて、オンライン会議にも対応しているようです。

今回の哲学カフェは「哲学する町」というコンセプトのもと、次のような趣旨で開催されました。

「哲学する」ことを実践し、町の発展のために主体的に活動する人を養成するため、「哲学Cafe898(仮称)」を開設する。

参加者のほとんどは「哲学カフェ」に参加したことがない方でした。ということで、まずは哲学カフェを体験してもらうことに。哲学カフェのテーマを決めるところからスタートするため、テーマの例として、こんな資料を配りました。

参加者は、テーブルに6名ずつ座り、10分間でテーマを1つ決めます。その後、各テーブルの代表が決まったテーマを発表し、その中からどれがいいか多数決で決めました。

テーマが「幸せとは」に決まった後、幸せのイメージや、幸せの条件、不幸とはどんな状態かなど、さまざまな切り口から話を進めていきます。大人数だと話しにくいという人もいますので、途中、またテーブルごとに分かれて話をする時間を設けましたが、だんだん気持ちがリラックスしてきたせいか、活発な議論がかわされているようでした。

最後に参加者の感想を聞いたところ「こういうことを考えていても話す機会がなかった。初めて会った人に自分の考えを話すって楽しい。興奮した」「飲み会でこういった話をすることはあるけど、シラフでやるのが大事だとわかった。やっぱり頭はクリアでなくては」「またすぐに参加したい。次はいつやるのか?」など、とてもポジティブな意見が多かったです。

私自身、久しぶりにリアル哲学カフェに参加してみて「やっぱりリアルはいいな」と感じました。話している人の姿を見るって、とても大事なことのような気がします。

せっかくバンワークで日本中を移動しているんだから、各地で開催される哲学カフェに参加してみるというのもいいかもしれません。もしファシリテーターが必要でしたら、ご連絡していただければハイエースで参上いたします!

横瀬町のみなさん、ありがとうございました!

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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