【週刊ポッドキャスト生活】#33 ポッドキャスト配信サービス「Anchor」を紹介

これまでポッドキャストの歴史やニュースなどを取り上げて連載してきました。読んでいる方には、自身でもポッドキャストを配信している人もいると思いますが、新たにポッドキャストの配信に興味を持った人もいるようで、ポッドキャストの始め方について聞かれることもあります。

ポッドキャストの配信方法はとても多く、本格的にサーバーを借りて配信するシステムを構築して配信することもできますが、ここではスマートフォン1つで配信できる簡単な方法を紹介したいと思います。

Spotifyの買収で本格的なポッドキャスト配信アプリに

では、Anchor(アンカー)の使い方を説明する前に、このサービスについて改めてご紹介します。かつては、ポッドキャストを配信しようと思うと、音源を収録して、音声を編集し、アートワークを作成して配信するシステムを用意するか、どこかのWebサービスに登録して配信するなど手続きが多く、決して誰にでも簡単にとはいえませんでした。

しかし、Anchorはすべての必要なものが準備され、ポッドキャストの録音から配信、視聴数の分析などもできるため、そのような手間はかかりません。

2016年にサービスを開始した当初は、ポッドキャストの配信サービスではなく、Instagramのストーリーのように24時間で消える音声を配信するサービスでした。その中から、選ばれたエピソードだけをポッドキャスト形式で配信する機能がありましたが、今ではその機能がメインとなったわけです。

当初は2分以内の音声をアップするサービスでしたが、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)というスタートアップ企業やサービスのお祭りで話題になり、リリース1ヶ月で話題を独占しました。当時の記事には「一口サイズの会話をポッドキャストの放送に変えようとする」アプリだと紹介されていました。

その後、画面のデザインも何回か変わり、収録できる分数も徐々に増えていきましたが、2019年に音楽配信サービスのSpotifyに買収されることとなりました。

今ではSpotifyはポッドキャスト配信プラットフォームではシェア1位となり、ポッドキャスト業界を牽引していくようになっていますが、Anchorを買収した時期はポッドキャストに力を入れ始めてた頃で、Spotify躍進のきっかけになったと言える買収でした。

Anchorは誰でも簡単に音声を共有できるSNSに近いサービスでしたが、Spotifyという後ろ盾を手に入れて、本格的なポッドキャスト配信アプリへと変わっていったのでした。

Anchorで簡単にポッドキャストをスタート

もともと数分の会話をポッドキャストにできるサービスだったので、スマートフォンで録音してそのまま配信できる仕組みになっています。初めての方に使い方を紹介すると、アプリをインストールして数時間でポッドキャストの配信ができてしまうということに驚かれることもあります。

2019年にSpotifyに買収されましたが、2020年にはAnchorで新規で作られたポッドキャストは100万番組にもおよび、Spotify内のポッドキャスト番組190万番組のうち全体の70%、約130万番組がAnchorで配信されていると発表されました。

その後もAnchorは機能を増やしていき、スマートフォン1つで簡単に配信できる一方、音声を本格的にパソコンで編集し、アップロードして配信することもできますし、他の配信サービスから簡単に移行するツールもあります。初心者からすでに配信している者まで幅広く使いやすいサービスになっています。

エピソード内でSpotifyで聴くことができる音楽を交えて話すことができる「Music+Talk」機能や、(海外では)動画ポッドキャストの機能など、Anchorで配信し、Spotifyでしか聴くことができない独自な機能も増えています。

初心者でも始めやすく、やりたいことが増えたら拡張性もあるので、まずポッドキャストを始めるサービスとしてはAnchorは最適と言えるでしょう。

次回から、実際にAnchorに登録してポッドキャストを配信する方法を紹介していきたいと思います。様々な機能がありますので、取り上げて欲しいものがありましたらリクエストいただければと思います。

【チームマイカ】佐藤新一(ポトフ) 

投稿者プロフィール

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佐藤 新一

2005年から配信する古参ポッドキャスター 。
2021年から日本ポッドキャスト協会の会長となりポッドキャストの普及に努める。

Whizzo Production 代表。広告代理店の営業や企画制作会社のWEBディレクターを経て独立。WEB制作・ポッドキャスト制作やライター業などを行う。
座右の銘は「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクション」。

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