【旧車生活】アジャスタースクリュー・レンチの代用

長かった梅雨もあと少し。今週末はどうにか天気が持ちそうな予感。路上整備者なので、雨の間はにさわれません。曇り空に整備を決行して、途中から土砂降りになったりしたら後が大変なので、じっと我慢の子。でも、こう長いことチンクに触れていないと、弄りたい気持ちがムズムズと頭をもたげてきます。

今週は連休なので、天気が良ければバルブクリアランスを見てみようと思っています。タペットクリアランスとも呼ばれているこの作業は、タペットカバーを外してバルブを剥き出しにするところから始まります。プラグを外してプーリーを手で回します。(外すついでにプラグの様子も見ておきましょう)チンクは二気筒なので、上死点に合わせたら、IN/EX2個1組の停止している側のバルブを適切な間隔で調整。FIAT500Lの110F.000エンジンでは0.15mmが規定値。厚さ0.15mmのシックネスゲージを挟み、ロックナットをメガネレンチで緩めたらアジャスタースクリューを回します。

今日の話題は、このアジャスタースクリューを回す工具。この部分はマイナスの形をしているので、通常、プライヤー、ペンチ、モンキースパナ等を使って回すのですが、ちょっと作業性が良くありません。それに、こういった工具で挟んでこの箇所に変な傷を付けたくないという気持ちもあります。ロックナットを締める時のことも考えて、アジャスターとロックナットを両方使いながら0.15mmの幅を出したいところです。実はValve Adjustment Toolという専用の工具があるので、これを輸入しようかと思ったのですが、それを探していた時に全く違う道具を見つけました。

それがパークツール・スポークレンチ。もともと自転車のスポークを閉めるための道具なのですが、アジャスタースクリューの形状にフィットしそう。大きさやその形状から期待大ですが、実際に使ってみなければわかりません。そこで週末はこのツールをしっかり試してみたいと思います。うまく行くといいな〜。


水瀬 涼介ソリューションサービスチームリーダー

投稿者プロフィール

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、
「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。

趣味は愛する旧車のメンテナンス。
愛車は1971年式のFIAT500-L

●これまでの主な仕事
外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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