【旧車生活】緩くなった穴の対処

6月も半ばを過ぎて、北海道以外は梅雨入りの日本列島。ジメジメ、蒸し蒸しと毎年の事ではありますが、今年は特に湿りがちな気分と上手に折り合いをつける工夫をしていきたいものです。この時期になると、クルマをガレージから外へ出さないオーナーもいらっしゃるくらい、錆に気を遣います。

しかし私は、旧車を所有する際「普段使いが出来る」ことを条件としていたので、些か酷ではありますが、雨でも躊躇なく出かけます。その分、最低限のケアとして、帰ってきたら雨水は綺麗に拭き、あちこち水の溜まりやすい箇所はチェックして、晴れた日にはカーペットを剥がして虫干しをしたり、錆止めを施すよう心掛けています。それでも傷むところは出てくるので、致命的なものでなければ、都度対処していこうと思います。

今回はそんな補修作業のひとつをご紹介しましょう。

チンクには、ボディーへパーツを止める際、タッピンねじが使われている箇所があります。タッピンねじは、部材にねじ立てしながらねじ込むことができるので、ねじを止める箇所はドリルで穴を開けるだけで済みます。コストが掛からない上、作業性が高いという特徴がありますが、頻繁に取り外しを行う箇所には不向き。そんなねじが使われているのが、リア・エアーダクトパネル。場所はリアエンジン・フードのすぐ上。エンジンを冷却する外気を取り込む入り口に取り付ける異物の侵入を防ぐための網付きスリットパネルです。 

このパネルは、上部に3箇所、下に4箇所、タッピンねじでボディに取り付けられています。構造的に雨水が入り、エンジンの熱で焼きなましを繰り返す過酷な場所で、過去に何度も取り外しを繰り返したのかもしれません。穴が削られた結果、ねじ径よりも大きくなってしまい、しっかり締め付けられなくなっています。最近はエンジンの振動で微かにビビリ音がするようになってしまいました。

このゆるゆるの穴をなんとかしたい。そこで今回登場するのが「APハンドナッター」です。簡単に言うと、リベット式のナットをねじ穴のない場所に設置できる道具。使用方法は、下穴にサイズの合うアルミ製のリベットを入れて、レバーを握り、しっかりかしめて抜けないようにします。使用可能なリベットのサイズはM3、M4、 M5、 M6の4種類。 

まずはゆるゆるの穴のサイズと適合するリベットを選びます。
M4で行けそうなので、穴をドリルで6mmに拡張します。
切り口は念の為に防錆の塗料をタッチペンで塗ります。 

上段3箇所、下段2箇所にリベットをかしめました。 

あとはタッピンねじの代わりに、M4のステンレスねじを取り付けて完成です。

やっぱりネジはの役目は、しっかり締め付けられてナンボですね。ユルユル穴をきっちり塞いで、ビリビリしないパネル取り付けの完成です。 かなり地味な作業ですが、きっちり終わると清々しいです。

水瀬 涼介ソリューションサービスチームリーダー

投稿者プロフィール

頭のなかにある景色を言葉にしていく楽しさを真花さんに教わり、
「カタチとして残るもの」へのあこがれを抱いてマイカのメンバーに加わった。

趣味は愛する旧車のメンテナンス。
愛車は1971年式のFIAT500-L

●これまでの主な仕事
外資系物流業界に長く従事。システム部、キーアカウント、4PLなど社内のあらゆる部署を経験したオールラウンダー。

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