【PickUP!】ドリームキラーの扱い方(阿部貢己さん)

こんにちは。井上真花です。日々、ネットニュースやブログ、メールマガジンを見ていると、「これは!」と感銘を受けるテキストに出会うことがあります。この「PickUP!」は、私が見つけたとっておきのテキストを紹介するコーナー。著者に許可をもらったテキストを、順次紹介していこうと思います。今回は、株式会社グラスルーツ・阿部貢己さんのメールマガジンから転載させていただきました。どうぞご覧ください。


歌手のマドンナが髪の毛をピンクに染めたことで、彼女のインスタに批判が殺到している、というニュースを読みました。

批判の内容は、「いい年齢して」ということらしいです。マドンナでもそんなこと言われちゃうんですね。ミック・ジャガーも「いい年齢なんだから」って言われたりするのかなあ。スターは大変だな、と思いました。

私は、年をとっても自由にやっている人を見ると、とても清々しい気持ちになります。もちろん世間に迷惑をかけているのは困りますが、いつまでも、キラキラ活動的な人はステキ。「ああ、こんなふうにパワフルでありたいな」と元気をもらいます。

週末観た映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』のヴィヴィアン・ウエストウッドもその一人です。そろそろ80歳になる彼女は、現役のファッションデザイナーで、環境アクティビスト。やりたいことに向かって突き進み、妥協しません。

映画の中で、彼女は行動のモチベーションは「未来への危機感」だと語っています。ヴィヴィアン・ウエストウッドは、実は、パンクファッションの生みの親です。70年代、当時のパートナーがロンドンで経営していたブティックからパンクムーブメントを作り出しました。「このまま古い価値観で支配されてはいけない」という思いからでした。

そんな彼女です。いつの時代も批判とともに生きてきました。のちに自らのブランドを立ち上げたときも、伝統的なタータンチェックをアバンギャルドなファッションと合わせたことで、とくに高齢者から猛批判を浴びました。

映画には、当時のテレビ番組に彼女がゲストで出演している様子が収められているのですが、司会者も会場の観客もまあ見事に彼女を嘲笑っています。さらに、司会者は「あなたはこれをまじめにかっこいいと思ってデザインしているのですか?」と聞く始末。

大声で抗議してもよさそうな雰囲気ですが、ヴィヴィアンは、冷静に「ええ、かっこいいと思っています」と答えていました。むむー、大物。

いつの時代でも、新しい風を起こす人は批判されるものです。新しいことをする人、夢に向かっていく人を引き止める人たちを心理学では、「ドリームキラー」というそうです。

認知科学者の苫米地英人氏によると、ドリームキラーには、善意のドリームキラーと悪意のドリームキラー2種類が存在するそうです。

善意=無意識的なドリームキラーは、身近にいる、変化を敏感に感じる人、たとえば、家族、先生、上司、同僚などに多いそうです。失敗してほしくないという心配から挑戦に対し、「やめておきなさい」と言うのだそうです。

一方、悪意=意識的なドリームキラーは、将来の夢を語られると、この人は私よりも幸せになるかのしれないと感じ、妬みや嫉みを抱くのだそうです。TVで成功している人を見るとSNSで悪口を言ったりする人は、このタイプだそうです。

そして、どちらのタイプのドリームキラーにも共通していることは、自分のコンフォートゾーンが崩れるという危機感を持っているということです。

人間は、恐怖を感じる空間に身を置くと不安な気持ちになり、すぐにでもその場から離れるという行動を取る一方で、心地よいと感じる空間に身を置くと安心し、常にそれを維持しようとします。この、苦痛や不満を感じない空間や領域をコンフォートゾーンというそうです。

身近にいる善意のドリームキラーの場合は、たとえば、あなたが新しいことに挑戦すると、「失敗してしまうかもしれない」「私が知っているあの子ではなくなってしまうかもしれない」という恐怖を感じてしまい、「やめたほうがいい」と言ってしまう。そうすることで、コンフォートゾーンに変化が起こるのを防いでいるのだそうです。

そして、悪意のドリームキラーもまたコンフォートゾーンの乱れを防いでいます。あなたとの関係は、今の状態が快適だと感じているので、あなたが成功したり、有名になったりして、コンフォートゾーンが変化するのが嫌なのです。

なるほどなあと思いました。

さて、では、こうしたドリームキラーにどう対処するか、というと、一つは、自分のコンフォートゾーンを広げることだそうです。え? そんなに簡単にできるの?と思いますが、やりたいことに集中して、常にワクワクできる状態を作れば、確かに周りのことはそれほど気にならなくなるかもしれません。

二つ目は、自己評価を高めること。自分の能力を信じて、できると思って進むことだそうです。

最後は、ドリームキラーには夢を語らないこと、だそう。うむ……。これはそうですね。細かく語れば語るほど、邪魔されると思うと、語らないほうがいいですね。

これら3つの対処法を見て気づきました。すべて自分サイドでできることなんです。相手を説得したり、相手をどうにかする、ということではありません。そうかあ。相手を変えることはできませんものね。「ああ、心配してくれているんだな」「私、有名になってきたのかな」くらいに思っておけばいいのかもしれません。

ちなみに、マドンナは、「おだまり!」的なリアクションを返していましたが、それはそれでマドンナらしくて、よいと思いました。

緊急事態宣言が解除になりました。とはいえ、まだまだ気をつけていきたいですね。今週もすてきな1週間を。

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きらびやかな装飾が施された窮屈な女性のドレスを、自由に動き回れるジャージー素材で仕立て、19世紀の女性のファッションに新たな風を吹き込んだファッションデザイナーです。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

一般誌や専門誌、業界紙や新聞、ネットコンテンツ、広報誌などの制作をするかたわら、電子書籍専門の出版社「マイカ出版」を立ち上げ、オリジナル作品をパソコンおよび携帯電話の電子書籍の販売サイトにて販売している。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として、哲学カフェ@神保町の世話役を担当。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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