【緊急企画】一斉休校! 「みんな、毎日の勉強や運動、料理どうしてる?」

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、全国の学校で休校が続いています。この間、各ご家庭ではどういう状況なのか。家庭でお子さんを見ているお母さん方はどんなことに困っているのか。特に気になっているのは「勉強」「運動」「食事」の問題です。そこで、2020年4月15日、Zoomで緊急座談会を開催しました。

当日参加されたのは、小学校6年生〜中学校1年生のお子さんがいるお母さん5名。相談役として、NPO法人孫育て・ニッポン理事長であり、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事でもある棒田明子さんにもご参加いただきました。皆様、ご協力ありがとうございました。

当日、Zoomにお集まりいただいたみなさん。
いずれも、小学校6年〜中学校1年のお子さんがいるママです

■自宅での勉強、どうしてる?

井上 休校の間、みなさんのお子さんはどうやって勉強しているんですか?

れん 学校によって違うと思いますが、うちの中学校は「Googleクラスルーム」というアプリを使っています。アプリを立ち上げると、毎朝、課題が届くんです。彼が自主的にそれをこなしてくれればいんだけど、そうすると提出物の期限に間に合わなくなりそうなので、今は大学生のお姉ちゃんにアルバイト料を払い、息子の勉強を見てもらっています。

きみこ うちの学校は教科ごとにオンラインでPDF配布されるから、それをプリントアウトしてやらなくちゃいけない。かなり量が多いので、娘と一緒に計画を立てて進めているけど、結構大変ですよね。

ひろみ うちの登校日は来週の金曜日で、指定された時間に行って配布物を受け取ることになっています。あらかじめ決められたルートを通って取りに行くことになっているんだけど、それすら行っていいかどうか迷ってしまって……。

さいこ うちの息子は都内の公立に通っているのですが、教科書は下駄箱に入れて配っていました。取りに行く日が2日間決まっていて、その間であればいつでもという形。すぐに行けばあまり人が密集しないだろうという判断で、すぐに受け取りにいきました。

ちほ うちも教科書は学校まで取りにいったんだけど、それ以外は学校のホームページにアップされたPDFを印刷して使っています。塾には行かせていないから、やるのは学校の課題だけ。それでもなかなかやらないから、私も一緒にやることにしました。夫もテレワークなので、夫に採点してもらったら私が負けてしまったりして(笑)。競うのが楽しいらしく、最近は子どものほうから「やろう」と言ってきます。

さいこ 通っている塾でZoomの授業が始まったので、そこでやることは結構あるんです。でも学校の宿題は教科ごとにムラがありました。国語は多いけど、理科はゼロ、社会は2ページだけ、算数は5年生の復習だけ。

ちほ そうね。うちは6年生の算数をやるように言われたけど、まだ習っていないからそのままやれるわけもなく、夫が教えながら進めているけど、親が仕事していて教えられないような家庭はどうするんだろうと。

棒田 家庭によって、差はついてしまいますよね。ネットやパソコンが使えない家もあるし。だったら、今のうちに夏休みの自由研究をやっちゃえばいい。自由研究、今年も絶対あるからね。先生たちも、ただプリントを配るんじゃなくて、そういうことを提案すればいいのに。

■日々の運動、どうしてる?

井上 普段、お子さんは家にいると思うのですが、外には出ないの? 

さいこ この前、1週間近く家から出なかった時期があって、そのあと外出してみたら、親も子も疲れ果ててしまいました。それがとてもショックで「鍛えなくちゃダメね」ってことに。息子も、かなりプライドが傷ついたみたい。幼稚園のときに歩いていたのと同じ距離で疲れてしまうものだから、「これは本当にやばい」と思ったようで、早朝、散歩することにしたんです。1時間ほど歩いたり、走ったりして帰ってくる。彼の場合、これでストレスがかなり軽減されるみたい。

れん うちはあまり外に出たがらない子なので、散歩につれていくまでが大変。反抗期なのでブツブツ言うんだけど、無理矢理連れ出しています。これまではスイミングやかけっこなどがあって、それなりに運動していたのですが、今はその10分の1の運動量。体力が低下するんじゃないかと心配です。

きみこ うちも同じく、娘はあまり外に出たくないタイプ。ずっと家にいてもストレスはたまらないんだけど、それも身体にあまりよくないんじゃないかと思って、朝だけでも連れ出すようにしています。外での遊び方も知らないし、ただ歩いているだけなんだけど、太陽を浴びただけで疲れるようで、夜は早く寝るようになりました。

■1日三度の食事、どうしてる?

井上 休校になって学校の給食がなくなり、外出自粛で外食に行けなくなりました。みなさん家で1日3回料理をしているんですか?

さいこ 作っていますよ。学校が休校になった影響で、ママは「教師」と「給食当番」をやらなくちゃいけなくなったんですよね。前は「疲れたから今夜は外食にするか!」という手もあったんだけど、今は外食もできないし……。

棒田 全部、ちゃんとやろうとしなくてもいいんですよ。朝ごはんだけがんばって、米を炊いて汁物に野菜入れて、あとは肉か魚を焼いてください。汁物があれば、昼はそれをカレーにすればいいし、夜はトマトを入れれば別の料理になる。そうやって工夫すれば、1日3回がんばらなくてもよくなります。それと「重ね煮」という料理を覚えておくと便利ですよ。あれを作っておけば、あとは魚や肉が一品あればいい。

さいこ 実は重ね煮、最近やりすぎてしまっていて(笑)。これまでは給食が1日の栄養を支えてくれていると思って安心していたんです。なのに、今は私のごはんだけ。これで大丈夫かなと心配で。

ひろみ 普段はオーガニックの店で仕事をしているのですが、今は普段よりもたくさんのお客様が来ていて、商品を入荷してもすぐなくなるような状況です。食事のレパートリーにもお困りのようで、「何を作ればいいの?」と相談されることもあります。みなさん困っているみたい。

棒田 実は、困っているのはママだけじゃないの。最近は孫を預かって疲弊している「じぃじ」や「ばぁば」も増えているんです。そこで私が提案しているのが、「今こそ、子どもたちの家事力をつけてあげて」ということ。孫と一緒にごはんを作ればいいよって。そしたらパパやママも「おかげで子どもたちの家事力がアップした」と感謝してくれるはず。

ちほ うちは娘にお料理をやらせています。キュウリの輪切りとか、リンゴの皮むきとか。とても時間がかかるから、ずっと見ていると少しイラッとします(笑)。でも今は、時間はどれだけかかっても気にならない時期だから、いい機会かなと思って。

きみこ 週1で娘に夕ごはんを作ってもらっています。段取りもまだよくわかっていないから、材料を買いに行くところから全部やると、結局3時間ぐらいかかってしまう(笑)。でも、料理を全部まかせてよかった。失敗はするんだけど、そこから学ぶんだなと。だから、なるべく口を出さないようにしています。子ども用に詳しく書いてある料理本や、小学生新聞に載っているレシピがあるので、本人がそこから選んで作っています。

ひろみ この前、息子が洋食屋の高級なオムレツを作ってくれました。バターてんこ盛りの、すごくカロリー高そうなやつ(笑)。美味しかったですよ。きみこさんと同じで、うちも小学生新聞をとっているから、そこに載っている料理レシピを見て作ったりしています。お手伝いしてくれて、とても助かっています。

■お母さんだって休みたい!

井上 ほかに、なにか困ったことはありますか?

きみこ そうですね……私のプライベートタイムが一切なくなったことかな。これまでは週3〜4回仕事に行っていて、それ以外の時間は自分のペースで家事をしたり、海外ドラマを見たりしていたのに、そういうことができなくなりました。

れん うちも同じです。3月中は、思春期だからか息子は午前中ずっと寝ていたので、昼までが私の時間でした。でも4月になって入学した中学で遠隔授業が始まり、次々に課題が出されるため、早く起きなくちゃいけない。だから、私の自由時間はなくなりました。

棒田 私の場合、家で「お母さん休業」システムを作りましたよ。夜の10時が過ぎたら、お母さん業は終了。「朝はがんばるけど、夜は使いものにならないのが、わが家の母さん」と家族に認識させてしまえば、その後は楽できますよ。このシステムは、今も続いています(笑)

さいこ 生理で辛いとき、そのまま「生理中だから無理です」って伝えるようにしてます。将来、息子にも恋人ができるだろうから、彼女が生理中だったとき、優しくしてあげられる男になってほしいし。

棒田 それはとても大事なこと。うちは男の子ばかりなので、生理前はイライラするということを知ってもらうため、生理のときはカレンダーに丸をつけておくようにしました。そうすると、彼らはカレンダーを見て「今日はヤベえぞ」と思い、自主的に片付けたりしてくれる(笑)。学校の性教育より、そのほうがよほどリアルな性教育になると思います。

■子どもとうまく付き合ってる?

井上 これだけ長くなると、お子さんとうまくいかないこともあるのでは?

れん ありますよ。この前、息子と取っ組み合いで喧嘩しました。父親が仕事の関係で不在がちになってしまったこともあり、息子がストレスを溜めているらしくって。私と取っ組み合いで身体をぶつけあって、最終的には技ありで押さえ込んでガッツポーズしましたが、もう体力的にはギリギリです。でも、このあと彼は、少しだけ優しくなったかな。

棒田 そりゃあもう、子どもとぶつかるときは取っ組み合いですよ。親は、逃げちゃだめだし、真剣に考えているという態度をちゃんと見せるべき。うちの場合、喧嘩しているときはお互い、いやむしろ私の方が熱くなって止まらなくなってしまう(笑)。だから、自分の頭を冷やすためにも、息子に「話す準備ができたら座って」と言い、自分も座るようにしていました。でもね、思春期の子どもですから、なかなか座らない。それでも、相手が座るまでじっと我慢して待つ。そうすると、その間に私の気持ちも少し落ち着いてくる。この方法が、一番効果的でした。

れん それはいい方法ですね。今度やってみよう。たぶん、息子なりにいろんなストレスを抱えていると思います。友達とは会えないし、お母さんからも色々言われるし、だからなるべく仲良くしたいんだけど、この状況がね。見通しがつかないから、親も不安でしょ。

さいこ そう、先が見えない。だんだん細切れに考えるのがつらくなってきたから、私は「この状況は一年は続く」と覚悟することにしました。で、改めて一年間でやれることを見つけようと。そう考えると、ちょっとだけ心が軽くなったんです。1年あったら何をやらなくちゃいけないかが見えてきた感じで。

ただ心配なのは、この時期、ママとふたりで家にいるというこの状況がどう影響するかと言うこと。今は年齢的に親から巣立っていく時期だと思っていて、私はそれを応援していたんです。でも、こういうことになってしまって、今はママとふたりの世界になってしまっている。友達にシフトして外の世界に旅立つ時期のはずなのに、これで大丈夫なのかなと。

棒田 子どもには、外の世界は必要です。友達もそうだし、親以外に信頼できる大人との接点もあったほうがいい。実際に会えなくても、電話で話せばいいですよね。お母さんがZoom使えるんだったら、それを使ってもいい。仲のいいお母さんたちでそういうシチュエーション作ってあげてもいいかもしれない。

男の子は、公園で友達と遊ぶとすぐに取っ組み合いの喧嘩をするでしょう。そうすると、顔と顔が接近して、あまりよろしくない。そんなことまで心配するんだったら、外で会わなくてもいい方法を考えたほうがいい。今は大学でもタブレットを使って授業をする時代だし、今のうちにデジタルツールに慣れておくのも、長いスパンを見ればいいことなんじゃないかしら。

もう1つだけ、ご提案。わが家では、毎年お正月に「やりたいこと」を100個書き出していました。なにしろ100個だから、中にはすごく簡単なこともある。それを1つずつやっていくだけで、意外と素直に喜びを感じられるかもしれません。この機会を利用して、お子さんに100個やりたいこと、書いてもらってみては? もしかすると、今だからやれることが見つかるかもしれません。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

一般誌や専門誌、業界紙や新聞、ネットコンテンツ、広報誌などの制作をするかたわら、電子書籍専門の出版社「マイカ出版」を立ち上げ、オリジナル作品をパソコンおよび携帯電話の電子書籍の販売サイトにて販売している。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として、哲学カフェ@神保町の世話役を担当。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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