【インタビュー】No.0027 「天才美少女ネコ」りりさん、Twitterで出会ったパートナーとの婚約をフォロワーに報告

平成最後の日、「平成ガジェット鑑定ショー」の出演者であるりりさんと出会いました。りりさんは、出演者のなかでは最年少者でしたが、堂々と「スーパーピッキートーク」愛を語り、午前の部で見事優勝を果たしました。実はこのとき、客席にはりりさんのパートナーがいらっしゃったそうな。後日、PDA博物館で取材したのですが、その前日にTwitterで婚約発表をつぶやいているのを見てビックリ。取材のあと、お二人のなれそめについてお話を聞かせてもらいました。

井上 私、りりさんのTwitterアカウントをフォローしているんですけど、アカウント名が「天才美少女ネコ」なんですね。

りり はい(笑)。私のフォロワーのなかに、男性なんだけど「魔法少女」を名乗っている人がいるんです。その人は、「なりたいものがあって、それが自分とあまりにもかけ離れていても、諦めるとか、現実でがんばろう以外の選択肢を提示できたらいいな」って言っていたんですよ。たとえばVRで女の子になるとかね。それっていいなと思って。

彼は「魔法少女」という明確な目標があったけど、私には具体的なイメージがなかった。で、何になりたいか、考えてみたんです。天才、なりたい。美少女、なりたい。ネコ、なりたい! これを全部くっつけると、「天才美少女ネコ」。ハンバーグ、エビフライ、焼き肉みたいな(笑)。

井上 なるほど、全部くっつけたんだ。

りり こうして「天才美少女ネコ」という名前を生み出したわけです。Twitterで「天才美少女ネコ」を名乗って1、2年ほどですが、いつも最初に聞かれるのがこの名前のこと。会話の糸口ができて、よかったなと。

井上 いつ頃からTwitterを使い始めたんですか。

りり 登録は2009年で、つぶやき始めたのは2011年。しばらくは読む専門でした。

井上 どうしてしばらく読むだけだったの?

りり どんな雰囲気なのかなと思って、しばらく様子を見ていました。その前に2chも見ていたんだけど、それと同じような感じなのかなあって。でもちょっと違いますね。たとえば2chだと生活保護を受けている人は「ナマポ」といって揶揄しますが、Twitterでは「生活保護は国民の権利」という人がいたりして。

井上 りりさんは、そういう空気をちゃんと理解した上で参加するのね。ちゃんと空気を知って参加する人はまわりに順応するのが早いような気がするけど、実際はどう?

りり いえ、本当に順応が早い人は、空気を読む間もなく自然と体で反応しているように思います。私はそうじゃないから、しばらく観察する必要がある。おのずとスピードは遅くなります。

井上 2011年からつぶやき始めたとのことですが、それはなぜ?

りり 震災のあと、津田大介さんが「もっとTwitterを活用していこう」と講演で言っていたのを聞いて、もっと使ってみようと。この前の台風のときも東京の東側、危なかったですよね。Twitterで情報をみていて、大変だなあと思っていました。

井上 たしかに、Twitterは情報が早いし、検索しやすいから、震災のときは本当に役立ちますよね。ほかになにか使っているSNSはある?

りり そんなにないかな。Facebookはやっていないし、Instagramはちょっとだけ。Twitterが一番好きです。

井上 Twitterのどこが好き?

りり 140字という文字数制限があるから、さらっと読めるし、いろんな人がいろんな話をするので見ていて飽きないんです。だからついTwitterを見てしまう。時間泥棒されちゃうんですけど(笑)

井上 いま、フォロワーは何人?

りり 700人ぐらいかな。700人に向けて発信しているという自覚はないけれど、先日「結婚します」とつぶやくと、それを見た人から次々と「おめでとう」と言われて驚きました。思ったよりたくさんの人が見ていてくれているんですね。

井上 そうですよ。私もそれ、見ました。びっくりしました。

りり 700人フォロワーがいても、実際に私のつぶやきを読んでいるのは100人ぐらい。でも、100人に向かって話していると考えると、ちょっとすごいですね。現実では、そんなことはほとんどないから。

井上 婚約者とは、どこで出会ったの?

りり 実はTwitterなんです。ある日、私がフォローしていた人が、おもしろいつぶやきをリツイートしていて、それが彼のツイートでした。おもしろいなと興味を持ったので、すぐに彼をフォローしました。そしたら、彼も私をフォローしてくれて。あとで聞いてみたら、たまたまフォローを増やそうと思っていたタイミングだったから、フォロバしてくれただけだったみたいですが。

それから2年ぐらい経って、ふとしたきっかけで「会おうか」ということになったんです。とはいっても、お互いに相手の見た目を知らないので、どうやって見つければいいかという相談をするわけなんですが、そのとき彼が「この町で一番挙動不審なやつが私」と。私は「またまたそんなこと言って。実際に会ってみたら、普通のリア充なんじゃないの」と思っていたのですが、実際に会ってみると、本当に挙動不審の人がいて(笑)。それが彼でした。

その後、一緒に食事をすることになり、彼はチャーハンを注文したんですが、その後ずっと無言でチャーハンを食べていて。よほどチャーハンが好きなんだなあと思って見ていたら、9割ぐらい食べたあとに「はじめてチャーハンの味がした!」と。それまで緊張していて、味がわからなかったんですよね。それを聞いて、大笑いしてしまいました。

私、もともと人と会うのがあまり得意ではなくて、はじめて人と会うときに気を遣っちゃうんです。どこまで踏み込んでいいのかなと悩んだりして。でもこのときの彼は、そんな気遣いが吹っ飛んでしまうぐらいのインパクトでした(笑)。

井上 それからお付き合いが始まったんですね。プロポーズは、どちらから?

りり お互い、同時でした。そのとき私、いろいろあって、頭がパンクしそうになっていました。私がふさぎこんでいるのを見かねた彼は「このままでは(りりさんが)もたない。プロポーズして、周りから祝福されれば、少しは元気になるのでは」と思ったようです。そして彼は、二人で家に帰る路上でいきなり「結婚してくれますか?」と。私は「喜んで」と答えつつ、「私と結婚してくれますか?」と。その後彼が言った「祝福されよう」という言葉が、強く胸に響きました。

一緒に暮らし始めて2年。これから結婚して一緒にやっていく上で不安がないとは言いませんが、これまで「もうこんな人と生活したくない」と思ったことは一度もありませんでした。だからきっと、これからも大丈夫。

井上 そうね、きっと大丈夫! お話聞けてよかったです。どうぞ末永くお幸せに!

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

一般誌や専門誌、業界紙や新聞、ネットコンテンツ、広報誌などの制作をするかたわら、電子書籍専門の出版社「マイカ出版」を立ち上げ、オリジナル作品をパソコンおよび携帯電話の電子書籍の販売サイトにて販売している。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として、哲学カフェ@神保町の世話役を担当。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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