【インタビュー】No.0024 安田理央が「常に全部持ち歩きたい」欲を叶えたノートとスマホの使い方とは

以前、PDA博物館の「エロとデジタルの関わりを研究するライターが求めた究極のモバイル端末とは」記事で取材させていただいた安田理央さん。取材では、主にPDAやスマホの使い方についてお話を聞いていましたが、途中、ノートを取り出して「実は、これとスマホを一緒に使うと便利なんですよ」と話し始めました。そのお話がおもしろいだけじゃなく、実際にとても役立つ情報だったので、ぜひ1000人インタビューに掲載させてほしいとお願いしたところ、ご快諾下さいました。

井上 安田さんと私は、もともとPDAつながりで出会ったんだけど、PDAを使う前は、どんな風にスケジュールや連絡先を管理していたの?

安田 バインダー式のシステム手帳だね。その中に、資料やメモをどんどん入れて、持ち歩いていた。

もともと「いつでもどこでも仕事できるようにしておきたい」「仕事に関するものは全部持ち歩きたい」という欲望があった。そこで、資料を1つにまとめて持ち歩くにはどうすればいいか、いろいろ試したの。ケースをラウンドジップ型のものにして、その中にいろんな資料を入れるという方法は、なかなかよかった。これ一個あればなんでもできるという安心感があったんだよね。

とても気に入ったので、しばらくそうやって使っていたんだけど、やがてリフィルを増やし過ぎて肥大化してしまった。でかくなりすぎて、重くなっちゃったので、携帯するのがちょっとイヤになったんだよね。

その頃、ザウルス(シャープ)が発売されたので、ちょっと見てみようと思って。これになにもかも入るんだったら、軽くていいんじゃない?って。で、実際に触ってみて、メモやスケジュールや連絡帳をザウルスに移行できるという感触があったので購入。その後しばらくは、ザウルスだけで幸せに過ごしていたんだよ。

井上 ザウルスにデータを入れるのは、どうやったの? パソコンと同期?

安田 いや、パソコンとは同期してなかったな。たしかザウルスに1つずつデータを入力していったんだと思う。ぼくが使っていたのはカラーザウルスで、カラーだったから写真も入れられた。これがよかったんだよね。

井上 当時HP200LXも人気だったけど、そちらはあまり興味がなかった?

安田 たしかに、ちょっといいなとは思ったんだけど、実際に触ると「これは使わないな」と。なんとなくね。ぼくはコレクターじゃないから、使わないものはできるだけ持ちたくない。だから、理想的だと思われたイーモバイルの「EM・ONE(エムワン)」(シャープ)を入手したのに、実際は全く使い物にならないとわかったときは、とても頭にきて PDAと決別したほど。

井上 その後は、ガラケー派?

安田 そうそう。当時、ガラケーはかなり進化していて、でいろいろできたからね。ガラケーがあれば、それで十分だった。その後、iPhoneやAndroidのスマホが出て、これこそなんでもできるからそれなりに満足していたんだけど、実は今は、ノートも使っています。Galaxy Note8(サムスン電子)とセットで持ち歩いています。

安田 一時はモレスキンだったんだけど、今はロルバーン。ペンにもこだわりがあって、pilot BKT-1SR-Sを使っています。ノートのリングに収まるサイズのこれが好きなの。

井上 スマホがあればいろいろできると思うけど、なぜノートも必要なんですか?

安田 ぼくには、アナログとデジタル、どちらも必要なんだと思う。たとえば、基本的に考えていることを書き出すときは紙を使いたい。紙に書いていると、頭の中が整理されていくんです。タスク管理もそうで、「今、なにをすべきか」ってことをまず紙に書き出し、それを見ながらスマホに入力していく。タスクを確認したり、実行したタスクにチェックを入れたりするのは、スマホのほうが手軽で便利。だから、いつも2つセットで持ち歩いています。

 たしかに私も頭の中にあることを書き出すときは紙ですね。いつも裏紙つかっているけど、ノートもいいなあ。

安田 ノートは便利だよ。ポケットがあるから、そこになんでも挟めるし。なくしたくないものは、なんでもペタペタ貼っておけば、あとで見直して思い出せるし。たとえばこんな風に、駅弁の写真を貼るのも楽しいしね。文字も書くけど、長い文章じゃなくて、固有名詞だけとかね。メモというより、日記や日誌のような使い方なのかなあ。

井上 メモしておかないと、すぐに忘れてしまいますからね……

安田 そう。だからぼくは、ちょっとしたことでも書き留めておくようにしています。なんでも、メモしておかないと覚えられないのよね。やったこととか、会った人とか。人に会って名刺をもらったときは、名刺をスキャンデータにしてスマホに取り込むんだけど、そのあと、名刺本体をノートにペタッと貼っておく。そうすれば、いつ頃だれに会ったとか、すぐに書くに出来て便利だよ。

井上 なるほど。それは真似したいアイデアです。ところで、スマホでもメモアプリ使っています?

安田 使っているよ。前からEvernoteは使っているけど、そのほかにSimple NoteやKeepとか。用途としては、よく見返すリファレンスなメモはSimple Noteで、ちょっとしたメモを書くのがKeep。データをまとめておいて、検索するのはEvernoteって感じ。スキャンデータは、だいたいEverenoteに時系列にそって保存されていくから、Evernoteをみれば必要なものはほぼ見つかる。検索機能もついているしね。

井上 そうですね。私もEvernoteを使っています。でも、メモしたいことを思いついて、スマホを取り出してEvernoteを起動して……とやっているうちに忘れたりすることもあって。

安田 さっとメモできないと困るよね。そこで、最近見つけた最速のメモスタイルを教えましょう。これ知ってる? 「Galaxy Note8」はスリープ状態でも、専用のスタイラスで液晶画面にメモできるっていうやつ。

井上 あ、知ってます! 友だちがそれ使っていて、さんざん自慢されました(笑)。ブギーボードみたいに使えるんですよね?

安田 そうそう。スマホを取り出してすぐ書けるから、タイムラグが発生しないの。今のところ、ぼくにとって最速のメモ環境はこれ。おすすめですよ(笑)

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

一般誌や専門誌、業界紙や新聞、ネットコンテンツ、広報誌などの制作をするかたわら、電子書籍専門の出版社「マイカ出版」を立ち上げ、オリジナル作品をパソコンおよび携帯電話の電子書籍の販売サイトにて販売している。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として、哲学カフェ@神保町の世話役を担当。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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