格安SIM格安スマホには罠がありそう…メリット/デメリットを解説

最近、「スマホ料金を下げたい」という相談を受けることが増えています。いろいろと聞いてみると、「いらないオプション」や「不必要なプラン」にはいっていることが多いので、「まずはプランの見直し」をおすすめするようにしています。

もし、それでもコストが下がらない、という人には「格安SIM」に変えることをおすすめしています。

格安SIMとは、携帯電話会社から設備を借り受けているMVNOが提供しているサービスのこと。携帯キャリアの設備を使っているので、エリアや通信品質などは大手キャリアと遜色ありません。価格帯も数百円からと安価。1G〜3Gしか使っていない、という人手あれば、通話プランでも2000円以下で利用できるケースが多いと思います。

お昼や夕方など利用者が増える時間帯は通信速度が低下する傾向がありますが、Wi-Fiなどを使えれば、速度低下の影響を受けることもありません。

これまで使っている電話番号をそのまま格安SIMに乗り換えできる「MNP」という制度もあるので、電話番号を変えたくない、という人も格安SIMに移行できます。

ただ、格安SIMに移行すると問題になるのが「キャリアメール」が使えなくなること。友だちとキャリアメールで連絡している、という場合には、GmaiなどのフリーメールやLINEなどのコミュニケーションツールに移行すれば問題ありません。

格安SIMは、「SIM」のみの契約になるので、これまで使っているスマホをそのまま使うことができます。この時注意しなければいけないのが「キャリア」。例えば、ドコモで購入したiPhoneを使っている場合、ドコモから施設を借り受けているMVNOの格安SIMを使う必要があります。

もし、スマホを持っていない場合、SIMフリースマホか、格安スマホを購入する必要があります。SIMフリースマホとは、SIMロックがかかっていないスマホのこと。ASUSやHUAWEIなどが販売しています。アマゾンなどでも購入できるので好きなスマホを選ぶといいでしょう。格安スマホは、SIMフリースマホと格安SIMを組み合わせたもの。SIMとスマホをセットで購入できるのがメリットです。

格安スマホというと、「大丈夫?」とか「よくわからないから不安」という人もいると思いますが、基本的にはキャリアが販売しているスマホと大きく変わりません。…というより、SIMロックがかかっていないため、いろんなSIMを差し替えることができ、キャリアが販売しているスマホよりも便利です。

ただし、SIMフリースマホや格安スマホの場合、ちょっとだけ設定が必要です。

iPhoneなら、プロファイルと呼ばれるファイルをインストールするだけ。Andoridスマホの場合、APNの設定をしていきます。(中にはAPNの設定が終わっているスマホもありますが…)
設定については、格安SIMにマニュアルが載っているので、それに沿って設定していけば問題ありません。

この設定さえすれば、格安SIMを使えるようになります。

格安SIMや格安スマホのメリットは、なんといっても「安い」こと。大手キャリアも低価格プランが増えていますが、格安SIMはそれよりも安いプランがあります。また、「2年縛り」などの条件もゆるく、短期間で異なるMVNOに乗り換える、ということもできます。

格安SIMの通信業者には、魅力的なプランを提供するところが多いので、その時々で一番メリットのあるプランに簡単に乗り換えることができるのです。

例えば、秋葉は、IIJ mioのファミリープランを使っています。このプランは「容量」を複数のSIMでシェアできるプランです。秋葉の場合、iPhoneやiPad、、Gemini など複数の端末にSIMを刺しているため、それぞれ個別で契約するよりもファミリープランのほうが面倒がなく、しかも安く使うことができるんです。

いいことづくめの格安SIM/格安スマホですが、「電話が多い人」には向きません。キャリアの場合、「かけ放題プラン」があり、どれだけ電話をかけても、定額ですが、格安SIMや格安スマホは、基本的に従量制。かければかけるほど、料金が上がってしまいます。

また、サポート窓口がWebのみ。イオンや楽天など、店頭サポートをしているMVNOもありますが、ごく一部です。多くの格安SIMは、Webのみのサポートです。店頭での手厚いサポートが必要という人は、大手キャリアのほうが安心です。

さらに、前述の通りキャリアメールが使えなくなります。キャリアメールをやめることができない人は、そもそも格安SIMに乗り換えることができません。

これらの点をクリアできれば、格安SIMに乗り換えてもさほど問題がないと思います。

秋葉 けんた

投稿者プロフィール

IT系のライティングを担当。
書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。

 ●これまでの主な仕事
PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。

 ●連絡先
メール:kenta@office-mica.com

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