「ほどなく、お別れです」(長月天音著)のシリーズ4冊を読みました。
葬儀社に勤める主人公・清水美空がさまざまなお別れに立ち会う物語です。
美空と、彼女が目標とする葬祭ディレクター漆原は、故人や遺族を思いやり、残された人が心に区切りをつけられるようにと考え、葬儀の準備をします。
実際にこんなふうに考えてくれる葬儀社さんと担当者さんに出会えたらそれは心穏やかにお見送りができるだろうなと思うけど、実際にはなかなかむずかしいのでしょうね。
わたしが直接葬儀に関わったのは、これまでに2度ほど。
実父のときは、父と再婚していた奥さんが自分ではあまり決断ができないようだったので、妹とふたりで葬儀の相談をしました。そのときの葬儀社さんの印象は「そっけなくて事務的」という感じでした。
義父のときは、主人と義妹さんが葬儀について考え、わたしはそのサポートという立場。義父が長く暮らしていた場所と、最期を迎えた場所はクルマで1時間ほどの距離(同じ県内)だったのですが、葬儀は最期の地で行うことになりました。しかしこんな距離でも、しきたりや風習がいろいろ違ったようで「こちらではこのようにしますので」と押し切られる場面があり、葬儀社さんの言い方にモヤモヤしました。遺族に寄りそう気持ちなんてあんまりなかったんだろうな。
また、担当者さんの身なりがちょっと……。一応スーツはお召しなのだけど、ずいぶんくたびれているようできちんと感に欠ける印象だったのも気になりました。
という感じで、どちらもわたしにはあまりいい印象がありませんでした。葬儀社さんにとってはいくつもあるご葬儀のひとつかもしれないけれど、当事者にとっては故人との最後のお別れであるということを理解したうえで接してもらいたいものです。
もし、この過去2回の葬儀のときに、担当者さんが美空みたいな人だったらどうなったかなぁ(妄想中)。
そして、いつか自分が見送られる立場になるときは……。
わたしには子どもがいないので生前葬というのは大いにアリだなぁと思いました。仲良くしてくれたお友達に、お世話になった人たちに、ありがとうとさよならを直接伝えられたらいいよね。
だけど「生前葬をやります」と言っても日々忙しくしている人たちが各地から集まるのは大変なことだと思うし、歳を重ねるとさらにむずかしくなってくるんだろうな。
なので、やっぱり元気なうちに「会いたい人には会いに行こう!」と思いました。
