昨年の大阪・関西万博に設置されていたシグネチャーパビリオン「null²」。
私はずっと「null²」に恋焦がれていたが、残念なことに抽選に外れてしまい、ついぞ入場を果たせなかった。
ところが今年、「null²」は「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」として帰ってくるという。しかも、常設シアターとして。横浜みなとみらい常設シアターに行けば、「null²」を再構成した「null²ⁿ」が体験できるそうだ。

さらに、来年の「GREEN×EXPO 2027」では、「null⁴(テトラヌル)」も設置される。プレスリリースにはこうある。
「null⁴」は、「null²」の単なる移設ではなく、「転生」として位置づけられます。自然・人工物・計算と人間の関係性を、新たな次元において再構成する試みです。テトラレンマを標榜する4棟のテトラヌルと、巨大なマニ車のようなオブジェクトが回転しながら、風景・光・人の気配を取り込み、場を生成していきます。魂を蒸留するかのような運動の中で、計算機自然はデジタル発酵を続け、環境と知覚の新たな循環を立ち上げます。
あの「null²」が4基のマニ車になって、ぐるぐる回りながら場を生成し始めるというのだから、これはもう、見ないわけにはいかない。

null²によって示された「空(くう)」空は、無ではない。以前、私はこんなことを書いていた。
すべて消えるが、関係だけが残る。それは、『華厳経』の「事事無碍法界」が説く、あらゆるものが互いに関係しあい、隔たりなく存在する世界を思わせる。(https://nagotetsu.hateblo.jp/entry/2025/11/25/000000)
その関係性から、新たな循環がうまれるのだ。
また、別の記事でこんなことを書いていた。
大阪万博の「null²」がたとえ閉館しても、その理念は、どこかで姿を変えて生き続ける。nullは、常にこの世界のどこかに「現れる」。(https://nagotetsu.hateblo.jp/entry/2025/10/10/000000)
曼荼羅の中では、消えることさえも全体の一部である。つまり、「記号を懐かしむ心」は、再び関係を結びなおすための第一歩でもあるのだ。(https://nagotetsu.hateblo.jp/entry/2025/11/25/000000)
実はこの原稿は、私の祈りでもあった。また「null²」に出会いたいという願望が書かせた、希望的未来であった。この願いが落合氏に通じたわけではないが、おそらく同じようなことを思った人は多かったことだろう。「null²ⁿ」と「null⁴」でどんな体験ができるか、今から楽しみでならない。
なお「null²ⁿ」は先行予約へのウエイティングリストが用意されている。予約前に優先予約を行うとのことなので、体験してみたい方はリンク先からメールアドレスを登録しておくことをおすすめする。