【重箱の隅つついちゃうよ】芥川竜之介も使った重複表現 (´・∀・`)

スタッフコラム

腕利きの編集者&ライターである堀井塚さんが、間違った日本語を指摘しつつ、正しい使い方を解説する「重箱の隅」シリーズ。ここに掲載されているのは、実際に堀井塚さんが編集した原稿の中にあった例だそうです。恥ずかしながら、私も同じような使い方をしていた覚えが……。

それでは、今回も選りすぐりの5例をご紹介しましょう! (井上真花)


(1) ぃゃ魚ですから。魚類ですから ( ´Д`)

鯖は栄養素として優れている」って、栄養素ってのは炭水化物やビタミンのことで、サバは魚類。栄養素じゃない。

(2) 「いろはうた」を知らないのか? (´・ _ ・`)

エクセルの基本のキ」って言い方、違和感あるわー。「初歩の初歩」を意味する「伊呂波の伊」って言葉があるでしょうが。「いの一番」はどうすんだよ。

(3) 移り気なのか、気が早いのか ( ・´ω・`)

ちょいちょい気が変わるのは「移り気な」であって、「移り気の早い」って何が言いたいのよ。

(4) 一つにまとめろ (‘・ω・’)

手軽で早い」は「手っ取り早い」でいいんじゃないかな。

(5) 文豪様が使ってるなら、まぁいいかぁ (´・∀・`)

ドラマ「半沢直樹」で「ちょいと小耳に挟んだもので」って言ってた。「小耳に挟む」は「ちらりと聞く」って意味だから重複表現だと思うのだけど、芥川竜之介「或敵打の話 」にも「ちらりと小耳に挟んでいた」っていうのが出てくるらしい。

次回もつつきまくるよっ
(`・ω・´)ゞ

堀井塚 高

企画・執筆から編集、校正までを一人でこなす“校了請負人”。IT関連はもちろん、金融商品、医療関係、ラノベ、乙女ゲー攻略本まで幅広く対応する。趣味は将棋(アマ三段)と外国語学習(英語、フランス語、イタリア語)。家族は高校生の息子とアレクサ6台。座右の銘は「愚直」「悪党の最期なんて、そんなもんだろ」。

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