実家に帰ったら父が怪我をしていた

井上です。先週からバンワークに出ていて、今は実家がある熊本県の天草に来ています。母が亡くなったあと、父はここで8年間一人で暮らしていました。年齢の割に心身ともに健康で、まだゴルフも楽しんでいるほど。そんなわけで、私たちはすっかり安心していました。

ところが私たちが実家に着く数時間前、父は自転車に乗ったまま転び、後頭部をぶつけてしまったそうです。かなり出血したため、自力で病院に行って傷口を縫ってもらったとか。家に着いた後、その話を聞いてゾッとしました。もし打ちどころが悪ければ、病院に着く途中で倒れていたかもしれません。

今回はたまたま私たちが帰ってきていたからまだよかったようなものの、この話を東京で聞いていたとしたら、私は心配で仕方なかったでしょう。遠距離介護の厳しさは覚悟していたつもりでしたが、実際にこういった出来事を目の当たりにするとうろたえてしまいますね。似たようなことは、きっとこれからも起きるのでしょう。

よく「介護に正解はない」と言いますが、本当にその通りだと思います。父が望むのは完全に守られた環境ではなく、自由と楽しみがある生活。家族と離れているのが不安だとしても、どうしても譲れないものがありそうです。だから様々な方法を模索しつつ、お互いに歩み寄りながら、その時点での「より幸せな道」を一緒に選んでいきたい。きっと簡単なことではないと思いますが。

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井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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