会社をクビになった。協調性がない私。
三日間、ソファーの上だけで過ごした。そろそろ食料も尽きてきたので、近所の商店街を歩いてみたら、街行く人もお店の人も気さくで親切、私はこんな街に住んでいたんだ。夜、家の前でノラ猫に餌を与える婆さんとも出会った。彼女によると、このノラ猫たちは人間の生まれ変わりだという。言われてみれば、思い当たるふしがある。私の周りで、不意に消えてしまった人が何人もいるのだが、彼らも猫になってしまったのだろうか。
仕事も恋人もないアラサー女の、孤独と希望の物語。
▼販売サイト
トピックス
月夜に猫が集う