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佯 (マイカ文庫)

佯 (マイカ文庫)

 

 「佯(よう)が現れたか」
 祖父はそう言うと腰を上げ出かける仕度を始めた。
「あれは佯っちうんか?」
「そうだ」
「化け物か?」
「いいや」
「何者なんだ? 爺ちゃん」
 祖父は仕度する手を止めて佯のことを話してくれた。それはこんな内容だった……

 楠田文人が描くちょっと不思議なストーリー。

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