長靴を嗅いだ猫(楠田文人)

 喋るのが苦手でワープロでしか返事しない作家、未来の天気をピタリと当てる男、物の怪からの相談を受ける男、鉄で出来た村長。楠田文人の短編に登場する不思議なキャラクターは、目立つパフォーマンスをする訳でも、派手な格好をする訳でもない。ただ淡々と普通に生活している。そして、周りの人も取り立てて騒ぐでもなく、当たり前のようにそれを受け入れている。ありえないシチュエーションのなかに、穏やかな日常があるという「不思議」。この「不思議」こそが、楠田文人の持ち味である。

長靴を嗅いだ猫(マイカ)

長靴を嗅いだ猫(マイカ)

 

 

井上 真花(いのうえみか)インタビュアー

投稿者プロフィール

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。日本冒険作家クラブ会員。

長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。

主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。

プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。ライフワークは「1000人に会いたいプロジェクト」

井上真花の公式ホームページはこちら

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